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ユニセフ協会からのお知らせ

アグネス・チャン日本ユニセフ協会大使のソマリア報告
NHK BS特集で5月2日(日)放送!

© 日本ユニセフ協会/Shindo
英領時代はゴルフ場や庭園だったハルゲイサの避難民キャンプ。後方がステートハウス

20年以上続く紛争や干ばつ、無政府状態・・・。150万人以上の国内避難民を抱え、360万人以上が人道的な緊急事態の中にいるとされながらも、国際社会から“忘れられた国”、ソマリア。

長い間の“無政府状態”によって、当然あるべき社会サービスが崩壊し、子どもの5人に1人は5歳まで生きることができません。女性や子どもは常に暴力や搾取の危険に晒されています。しかし一方で、この国の将来を担う子どもたちのために、自らの手でより良い社会を築こうと立ち上がった女性たちがいます・・・・

世界で1・2を争うほど過酷な状況に置かれているにも関わらず、世界にあまり伝えられることがないソマリアの子どもたちの現状を日本のみなさまに、そして世界に伝えて欲しいというユニセフ・ソマリア事務所の要請に応える形で実現した、13回目の海外視察。アグネス大使は、2010年2月15日(月)から23日(火)まで、ソマリアの中でも比較的安定しているとは言われながら、国連職員を含む30名以上の命を奪った2008年の自爆テロ以降、要人や外国人を狙ったテロが頻発し治安の悪化が著しいソマリア第2の都市ハルゲイサを訪問しました。

5月2日(日)、アグネス大使が、テレビカメラを通じて、“忘れられた国”の再起に向けて活動する女性たちやそこに生きる子どもたちの姿を報告します。是非ご覧下さい。

NHK BS特集「立ち上がる女性たち〜アグネス・チャンのソマリア報告〜」NHK BS1
放送日:2010年5月2日(日) 22時00分〜22時50分
※放送日時・内容は事前の予定無く変更される場合がございます。予めご了承ください。

ソマリアってどんな国?

アフリカ大陸の最東部、「アフリカの角」と呼ばれる地域に位置する“国”、ソマリア。

“国”と言っても、1991年に中央政府が崩壊してから、ソマリア全土を統治・代表する政府も、全土を実行支配する勢力も存在しません。国の北西部、北東部には、それぞれ“独立国”や“自治”を表明する勢力が存在し、中・南部では、ソマリア暫定政府(TFG)とイスラム原理主義武装勢力などの間で、激しい戦闘が繰り広げられています。特に、2009年に新たに発生した中・南部の武力紛争では、90年代以降見られなかった激しい戦闘が再燃し、また中・南部各地の深刻な干ばつが北部にも拡大し、多くの人々が食料と生計手段を失い、その結果過去12ヶ月間で人道支援を必要とする人の数は180万人から364万人へと2倍に膨れ上がりました。

基本的な社会サービスが崩壊してしまったこの国では、子どもたちが栄養不良や、不衛生な水に起因する病気等で命を脅かされ、生まれた子どもの5人に1人は5歳まで生きることができません。途上国の中でも学校に通える子どもの割合が極端に低く、武力紛争に利用されたりレイプなどの性的暴力に晒されるなど、非常に多くの子どもたちが大切な子ども時代を奪われているのです。

また、社会の中に根強い女性差別的意識があり、FGM(女性性器切除)に代表されるような慣習によって、多くの女性たちが身体的・精神的に大きなダメージを受けています。

治安上の問題などで、特にソマリア南部では、ほとんどの国連やNGOが撤退または活動を停止しています。そんな中、ユニセフは、現在もソマリア全土に事務所を維持し、活動を続けているほぼ唯一の組織です。

ソマリアの子どもたちに未来を−「ソマリア教育募金」にご協力ください
© 日本ユニセフ協会/Kaneko

アグネス大使がハルゲイサ最大の避難民キャンプで出会った16歳の女の子、ホーダン。両親を内戦で失い、兄弟姉妹5人の世話をしながら夜間学校で英語を学ぶ彼女は、「今なんでも出来るとしたら何をしたい?」と問うアグネス大使に、何の躊躇も無く、「もし今何かできるなら、私はこの国を変えたい。」と答えました。

ユニセフは、2001年、日本の支援を受けて、全国統一の新カリキュラムに基づく教科書の印刷・配布、教材の配布、教員のトレーニング、学校施設の修復に加え、小学校に通う機会を逸した若者を対象に、スポーツなどを軸とした青少年対象のノンフォーマル教育の機会を提供しました。今回アグネス大使が出会ったホーダンも、ユニセフの支援を受けた「女性リーダー研修プログラム」に参加した一人です。

© 日本ユニセフ協会/Kaneko
医師になる夢を持つホ−ダンちゃんとアグネス・チャン大使

こうした活動の結果、2001年に8人に1人だった小学校の全国平均就学率は、現在5人に1人になっています。FGM撲滅に声を上げるホーダンのような、地域の若い女性リーダーも続々と育っています。

日本ユニセフ協会では、一人でも多くの子どもたちが、こうした恩恵を受けられるよう、「ソマリア教育募金」へのご協力を呼びかけています。みなさまのご協力をお願いいたします。

詳しくはこちら »

ソマリア教育募金

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