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ユニセフと世界宗教者平和会議が宗教コミュニティのためのガイドブックを発表ユニセフと世界宗教者平和会議(Religions for Peace (WCRP))は、2010年5月18日、「From Commitment to Action: What Religious Communities can do to Eliminate Violence against Children(コミットメントから行動へ:子どもに対する暴力を根絶するために宗教コミュニティができること)」を発表しました。このガイドブックは、宗教関係者と保護専門家からの情報と共に、宗教コミュニティがその精神的、道徳的、社会的な力を活用し、子どもたちに対する暴力を防ぎ、対処し、根絶するための手助けとなることを目的としています。 2006年、国連事務総長が発表した子どもに対する暴力の報告書で強調されているように、この問題の大きさと被害の程度は、宗教コミュニティに、子どもたちに対するあらゆる形式の暴力を根絶するための行動をとるよう求める切迫した緊急の問題です。宗教指導者たちは、ますます子どもたちのための代弁者として声を上げ、子どもたちの尊厳を守り、権利を促進するために、それぞれの教えを活用しています。宗教コミュニティは、彼らの信条、伝統、行動を反映し、詳しく検討すると同時に、子どもに対する暴力の正当化、容認、無視において、宗教を利用している人々にも変化を与えています。 本ガイドブック「コミットメントから行動へ」は、宗教指導者、神学者、教育者、コミュニティのリーダー、その他の人々が、子どもたちに向けられている暴力に対応できるよう、暴力に関する研究で提案されているものに沿った実践的な方法がまとめられています。また、政府、市民社会、国連と共にどのような活動ができるのかについての具体的な提案もなされています。 宗教コミュニティは、子どもに対する暴力を防ぎ、対処することにおいて、独自の立場にあります。宗教指導者たちは、彼らの特別な道徳的権威のために、コミュニティの人々の考えに影響を与え、対話を促進し、優先事項を示すことができ得るのです。 約50億人が宗教コミュニティに属し、彼らの行動がもたらすと思われる可能性は非常に大きいものです。最も小さな村から大都市まで、地方や州、国レベルから国際レベルまで、宗教コミュニティは、子どもたちの保護とケア、また子どもの権利についての大きなネットワークを持っています。 本ガイドブックは、子どもに対する暴力のない未来という共通のビジョンを促進するために、宗教コミュニティの力を結束させることを目指しています。なお、本ガイドブックは、日本ユニセフ協会を通した立正佼成会による支援によって作成および印刷されました。 |