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ユニセフ協会からのお知らせ

世界子供白書2011「青少年期 (10代) 可能性に満ちた世代」発表

【2011年2月25日 ニューヨーク発】

2011年2月25日0時GTM(日本時間午前9時)、ユニセフは『世界子供白書2011』(英語版)を世界同時に発表しました。

今年のタイトルは、「青少年期(10代)可能性に満ちた世代(Adolescence An Age of Opportunity)」。貧困と不公正性が固定化するサイクルを断ち切るために、世界に12億人といわれる青少年への投資を訴えます。

幼い子どもたちへの支援はこれまで多くの成果を挙げてきましたが、青少年への影響の大きい分野においては、まだ充分でないのが実情です。

貧困と不公正は青少年期に際立ちます。教育がなければ、10代でもっとも高まる搾取、虐待、暴力のリスクを乗り越えるために必要な知識やスキルを発達させることができません。貧しく取り残された子どもたちは中等教育へ進める可能性が低く、家事労働や児童婚などの搾取、虐待、暴力も受けやすくなっています。特に早い結婚をする女子は、未成熟なままの妊娠や、妊産婦の死亡、低栄養の子どもの出産につながるような悪循環に入り込む可能性が高いのです。青少年期は、人生の要の時期です。

世界規模でみればこの世代は概して健康になっていますが、傷害、摂食障害、薬物乱用、メンタルヘルス等での問題を抱えています。また8100万人(2009年)の若者が失業しており、ますます技術が高度化する労働市場での技術不足は、若者とその社会にとって機会の損失であって、教育とトレーニングへの投資が不可欠です。多くの国では人口構成上、若い世代の比重が大きく、支援をすることで国家の経済へ貢献できる生産的な労働力を生み出していくこともできます。

このほかにも今日の若い人々は、非常に大きな地球規模の課題である、経済的な混乱、気候変動、環境破壊、爆発的な都市化、移住、高齢化社会、高まる保健ケアのコスト、増え続ける人道危機にも直面しています。白書では、若い世代に自らの人生と社会のために必要なツールを提供していくことが、私たちすべての責務であることを訴えています。

※世界子供白書2011「青少年期 (10代) 可能性に満ちた世代」日本語版は現在製作中です。

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