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ユニセフ協会からのお知らせ

「教育を最優先に」 2015年に向けた世界キャンペーンがスタート

【2012年9月26日 ニューヨーク発】

2012年9月26日、国連の潘基文事務総長は、全ての子どもへの教育を提供する取り組みを加速させるための世界キャンペーン、「Education First:教育を最優先に(仮訳)」のスタートを宣言しました。

ミレニアム開発目標達成期限を目前に控え、その目標のひとつである普遍的な初等教育の実現のために展開されるこの教育キャンペーンには、既に様々なドナーから、15億米ドルの資金の支援が約束されています。

「私は、多くの皆様から戴いた寛大な支援の約束に、勇気付けられるとともに、感謝の気持ちで一杯です。この世界キャンペーンが、ミレニアム開発目標達成の実現を後押ししてくれるはずです」(潘事務総長)

ニューヨークの国連本部で行われたこの世界キャンペーンの式典には、潘事務総長の他、複数の国の元首や、ジム・ヨン・キム世界銀行グループ総裁、国際的な教育問題に関する国連特使を務めるゴードン・ブラウン前英首相も参加しました。
「今日は、教育にとって素晴らしい日です」こう祝辞を述べたのは、ブラウン前英首相です。

子ども、教員、教室を視野に

© UNICEF Video
潘基文国連事務総長は、ニューヨークの国連本部で全ての子どもが教育を受けることを目標にした「Education First:教育を最優先に(仮訳)」世界キャンペーンを発表しました

この世界キャンペーンは、質の高い教育をさらに広め、地球市民を育成することを目標にしています。

現在、推定で初等教育学齢期にある6,100万人の子どもたちが、学校に通っていません。その約半数は、政情不安で苦しんでいる国や地域に暮らしています。

また、この世界キャンペーンは、目標達成のためには、世界中で、新たに200万人以上の教員と、世界の最も貧しい国々に400万の教室が必要であると訴えています。

「本日この会場を包んでいるこの熱気は、この世界キャンペーンだけでなく、国連ミレニアム開発目標の達成に向けた私たちの他の分野での取り組みにも弾みをつけてくれることでしょう。教育は、全てのミレニアム開発目標の達成に貢献し得るものだからです」ユニセフのアンソニー・レーク事務総長は、こう発言しました。

世界の指導者と民間企業の支援

© UNICEF Video
「今日は、教育にとって素晴らしい日です」 国際的な教育問題に関する国連特使を務めるゴードン・ブラウン前英首相。

世界の数多くの指導者や実業界の重鎮たちが、この世界キャンペーンに賛同しています。ウエスタン・ユニオン、ウェスタン・ユニオン・ファウンデーション、マスターカード財団は、このキャンペーンに対する支援を、もっとも早く表明された企業・団体です。

式典では、オーストラリアのジュリア・ギラード首相、クロアチアのゾラン・ ミラノビッチ首相、デンマークのヘレ・トーニング=シュミット首相、南アフリカのジェイコブ・ズマ大統領も祝辞を述べました。

オーストラリア、バングラデシュ、ブラジル、クロアチア、ガイアナ、南アフリカ、東ティモール、チュニジアの各国政府は、このキャンペーンに対する支援の強化を発表しています。

課題と機会

世界キャンペーン発足の発表に続き、ヨルダンのラニア王妃、ノーベル平和賞受賞者であるミャンマーのアウン・サン・スー・チーさん、世界の教員代表としてテオピスタ・ビルンギ・マヤンジャさん、世界の子ども代表としてチャールズ・ヤングさんが出席したパネルディスカッションが、ユニセフの主催で開催されました。ヤン・エリアソン国連事務次長とブラウン元首相も共同議長として参加したこのセッションでは、ジャーナリストのフェミ・オケさんがモデレーターを務めました。

また、これ続いて、ノルウェーのハイキ・ホルモース国際開発大臣、欧州委員会・気候行動の担当委員コニー・ヘデゴーさん、世界の教育問題に取り組む国際的市民団体Global Campaign for Educationのカミラ・クロソ代表が参加した討論会も開催されました。

国連機関や政府、市民社会、子ども・若者から、教育が現在直面する課題と改善のための機会について率直な意見を聞くことを目的に開かれたこの討論会は、この世界キャンペーンが最も重点を置く項目を反映した包括的で開かれたセッションになっただけではなく、ミレニアム開発目標の達成年である2015年以降の教育分野での課題についても、発展的な議論が交わされました。

「EducationFirst:教育を最優先に(仮訳)」世界キャンペーン」特設サイト(英語)

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