【2019年5月22日 東京発】
© UNICEF/UN05327/Dragaj |
1976年6月16日、南アフリカ共和国ソウェトで、子どもや若者が通りにくり出し、教育の質の向上と、自分たちの母国語で教育を受ける権利を主張する、抗議活動を行いました。
当時、南アフリカでは、アパルトヘイト(人種隔離政策)が実施されており、ソウェトは同国の最大の黒人居住区でした。その地域の学校において、アフリカーンス語(植民地支配によってもたらされたオランダ語が、独自の発展を遂げた言語)の強制に対して抗議する、平和なデモ行進でした。
しかし、この運動に参加した子どもたちが軍隊から無差別に銃撃を受けるなどして、抗議活動が続いた2週間の間に、100人以上が殺害され、1,000人以上が負傷する事態となりました。反アパルトヘイト闘争の転換点となった出来事ともいわれています。
教育のために立ち上がったソウェトの多くの子どもや若者たちのことを忘れないようにするために、アフリカ統一機構(現アフリカ連合)は1990年に「子どもの権利及び福祉に関するアフリカ憲章」を採択し、1991年に、6月16日を「アフリカ子どもの日(International Day of the African Child)」と制定しました。毎年のこの日は、世界中で記念式典が行われています。
日本でも、熊本県ユニセフ協会(日本ユニセフ協会協定地域組織)が、1993年から毎年、「アフリカ子どもの日」に際してイベントを開催しています。
・日時: 2019年7月6日(土)、7日(日)
「アフリカ子どもの日」ベントに関するお問い合わせ(熊本県ユニセフ協会ホームページ)
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