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アフガニスタン:
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洪水と地滑りによってアフガニスタンの16州にわたり12万人が被災。 |
洪水や地滑りによる被害はアフガニスタンの16州に及び、12万人が被災しました。多くの住民が洪水や土砂崩れに巻き込まれ、推定675名が命を失ったとみられています。
2014年4月26日に発生した激しい豪雨で、35歳のモハマド・セディクさんの人生は一変してしまいました。村全体を数時間で飲みこんだ洪水は、セディクさんの家を含む多くの土壁の民家を押し流しました。
セディクさんは現在、アフガニスタン北部にあるジョーズジャン州・クワジャ・ドゥ・コーにある損壊した自宅からほど近い丘で、家族と共に避難生活を送っています。「洪水が発生したのは、午後1時30分頃でした。私たち家族の命は助かりましたが、家畜を含め、財産すべてを失いました」と、悲しみにくれるセディクさんが語ります。
それから数日後、アフガニスタン北東部のバダクシャン州で豪雨による地滑りが発生しました。大規模な地滑りで1つの村が飲み込まれ、3つの村が被害を受けました。数百人が土砂に巻き込まれ、生き埋めになったとみられています。1,000世帯以上が被災し、数百もの民家が破壊されました。被害にあった住民は地滑りの再発を恐れ、できる限り遠くに避難しています。
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ユニセフは給水トラックの派遣や、塩素処理を行うことで安全な飲料水を提供。 |
ユニセフは被害にあった住民に支援を届けるため、迅速に活動を開始しました。アフガニスタン政府を支援し、被災して家を失った家族に必要不可欠な支援物資を提供しています。
「ユニセフは他団体と協力して、避難している住民の基本的なニーズを調査し、高カロリービスケットや非食糧支援物資を提供しています」と、被災直後からクワジャ・ドゥ・コーで支援活動を行う、ユニセフ・子ども保護担当官のファリド・ダストギアーが語ります。「非食糧支援物資には、子ども服や毛布、救急箱、簡単な料理をすることができるように調理器具などが含まれています。現在は浸水していた地域の水も引き始め、多少は状況が改善してきています」(ダストギアー担当官)
ユニセフは水を媒介して蔓延する可能性のある感染症のリスクを減らすため、適切なトイレなどの衛生施設や衛生習慣、予防接種の重要性を、ラジオを通じて広く訴えています。また、地元の宗教指導者にも協力を依頼し、感染症予防のための重要なメッセージを礼拝に訪れた住民に伝えてもらっています。
クワジャ・ドゥ・コーの周辺にある村の郊外で、簡易給水タンクに安全な飲料水を汲むために次から次へと避難施設を移動する給水トラックを追いかけて、子どもたちが走っています。ダストギアー担当官は、安全な飲料水へのアクセスの重要性を指摘しています。「政府と協力して貯水タンクを設置し、安全な飲み水を提供しています。現在は塩素処理された安全な飲み水を利用することができるようになりました。住民が屋外排泄をすることのないように、簡易トイレの設置も始めています」
この大規模な洪水による被害は、今後数カ月にわたり、更に住民を苦しめます。被害にあった多くの住民の主な収入源は、小規模農業によるものです。しかし、今季収穫する予定だった作物はすべて泥に覆い尽くされ、売り物になりません。
太陽が沈み、セディクさん一家が集まって簡単な食事をしています。この甚大な被害とどう向き合っていくのかと尋ねられた、セディクさんが身を寄せる避難施設で共に生活を送る村長のグル・ムハンマドさんは、呆然とした様子で語ります。「今後どうやって生活し、どこへ行ったらいいのでしょうか」
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