|
|
アフガニスタン:
|
©UNICEF/NYHQ2010-0792/Holt |
軍がパトロールする道を歩くアフガニスタンの子どもたち。 |
国連事務総長による『子どもと武力紛争』年次報告書2013年が、7月1日、ニューヨークの国連本部で発表されました。アフガニスタンについては、紛争で死傷した子どもの数が、前年の2012年と比べて30%増加していることが明らかになりました。
2013年にアフガニスタンで殺害された子どもは少なくとも545名、負傷した子どもは1,149名に上ります。これらの子どもたちは、紛争に関わるすべての勢力の行動による被害を受けたのです。子どもの死傷の原因の多くは、簡易爆弾や不発弾、地雷によるものでした。
紛争勢力による学校や保健施設への攻撃、また、武力衝突における間接的な打撃も続いています。治安が不安定なことから、539校が一時的または常時閉校しており、その影響は子どもたちおよそ11万5,000人に及びます。アフガニスタン南部では、こうした影響が最も顕著に表れています。殺害や負傷、誘拐または脅迫を受けた教師や医療関係者は、2013年に60名以上に上ります。
紛争勢力は、戦闘員やその他の目的のために子どもを徴用しており、大きな問題となっています。2013年、少なくとも97件の子どもの徴用が登録されています。
ユニセフ・アフガニスタン事務所代表のアクヒル・イヤーは次のように述べました。
「子どもの犠牲者が明らかに増えていること、長らく紛争が子どもたちの安全や健康、教育に甚大なる影響を及ぼしていることを大変憂慮しています。ユニセフは、紛争に関わるすべての勢力に対し、国際人道法に基づき、子どもたちを保護すること、また保健や教育、その他の重要な社会サービスを阻害するすべての行動を慎むことを、強く求めます」