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財団法人日本ユニセフ協会

世界の子どもたち

アフガニスタン:
紛争での子ども犠牲者前年比30%増
『子どもと武力紛争』年次報告書2013年発表を受けて

【2014年7月3日 カブール(アフガニスタン)発】

軍がパトロールする道を歩くアフガニスタンの子どもたち
©UNICEF/NYHQ2010-0792/Holt
軍がパトロールする道を歩くアフガニスタンの子どもたち。

国連事務総長による『子どもと武力紛争』年次報告書2013年が、7月1日、ニューヨークの国連本部で発表されました。アフガニスタンについては、紛争で死傷した子どもの数が、前年の2012年と比べて30%増加していることが明らかになりました。

2013年にアフガニスタンで殺害された子どもは少なくとも545名、負傷した子どもは1,149名に上ります。これらの子どもたちは、紛争に関わるすべての勢力の行動による被害を受けたのです。子どもの死傷の原因の多くは、簡易爆弾や不発弾、地雷によるものでした。

紛争による子どもの犠牲者が増加

紛争勢力による学校や保健施設への攻撃、また、武力衝突における間接的な打撃も続いています。治安が不安定なことから、539校が一時的または常時閉校しており、その影響は子どもたちおよそ11万5,000人に及びます。アフガニスタン南部では、こうした影響が最も顕著に表れています。殺害や負傷、誘拐または脅迫を受けた教師や医療関係者は、2013年に60名以上に上ります。

紛争勢力は、戦闘員やその他の目的のために子どもを徴用しており、大きな問題となっています。2013年、少なくとも97件の子どもの徴用が登録されています。

ユニセフ・アフガニスタン事務所代表のアクヒル・イヤーは次のように述べました。

「子どもの犠牲者が明らかに増えていること、長らく紛争が子どもたちの安全や健康、教育に甚大なる影響を及ぼしていることを大変憂慮しています。ユニセフは、紛争に関わるすべての勢力に対し、国際人道法に基づき、子どもたちを保護すること、また保健や教育、その他の重要な社会サービスを阻害するすべての行動を慎むことを、強く求めます」

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