ベナン
160万人以上の子どもたちを守るため、マラリア対策キャンペーンをスタート
【2007年10月22日 ベナン・ウィダ発】
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© UNICEF Benin/2007/Boya |
ユニセフ・ベナン親善大使のゼイナブ・バビブ氏(右)とマラリア撲滅キャンペーンで、蚊帳を提供された親子。 |
今月、アフリカ西部の国ベナン全域で、大規模なマラリア撲滅キャンペーンが実施され、全国4000箇所の拠点から2万8000人のボランティアの手により、160万を超える数の丈夫な殺虫剤処理済みの蚊帳が配布されました。これにより、ベナンの子どもたちの9割以上を、マラリアの脅威から守ることができると見込まれています。
キャンペーンの式典に参加した何百人もの参加者の一人、フィルマさんは、4歳の娘をマラリアで失いました。フィルマさんは、生後6ヶ月の娘のために殺虫剤処理の蚊帳を手に入れたといいます。もうこれ以上子どもを失いたくないからです。
ベナンでは、5人にひとりの子どもが、マラリアで命を落としています。10月12日から14日まで全国で展開された今回の大規模なキャンペーンは、殺虫剤処理済の蚊帳の他、子どもたちの命を守るビタミンAの錠剤や、寄生虫駆除剤を無償で配布しました。
貧困撲滅のための地道な取り組み
キャンペーンの式典には、何百人もの母親と子どもたちや地域の長老やリーダーの他、このキャンペーンを具体的に推進する25のNGOの代表、そしてボニ・ヤイ大統領も出席しました。
大統領が「苦難との戦い」と呼ぶベナンのマラリア対策。式典の席上、大統領は、この活動を支えてくれた全ての人々にお礼の言葉を述べました。やはりこの式典に参加した、米国政府が推進するアフリカの15カ国を対象とした総額12億ドルのマラリア対策支援事業を統括する米国大統領私設代表のティモシィー・ジーマー氏は、このベナンの取り組みを、貧困を撲滅するための地道な取り組みの好例として賞賛しました。
“子どもたちの命を守りましょう!”
ユニセフのゼイナブ・ハビブ親善大使は、フランス語とアフリカ西部のヨルバ族の言語で、この日のために用意した「子どもたちの命を守りましょう!」という歌を披露しました。ユニセフ・ベナン事務所のスレイマン・ディアロ代表は、次のように語りました。「強い政治的意思に裏付けられたこのキャンペーンは、私たちに非常に特別な『機会』を提供しています。私たちは、乳児死亡率とマラリアの罹患率を減らすために、この『機会』を有効に活用していきたいと思います。」
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