メニューをスキップ
HOME > 世界の子どもたち > ストーリーを読む
財団法人日本ユニセフ協会

世界の子どもたち

地雷の怖さや対処を教育
<カンボジア>

世界68ヶ国に1億1千万個埋設されているといわれる対人地雷。カンボジアには400万〜600万個埋められていると推定されています。ちなみにカンボジアの16歳未満の人口は390万人。カンボジアには子どもの数よりも多くの地雷が埋設されているのです。地雷によって手足を失った人は236人に1人で、世界最大の割合。地雷による犠牲者(死者または負傷者)の数は毎月平均200人。このうちの18%が子どもで、そのうち20%が死に至ります。対人地雷は牛を追ったり、遊びに興じる子どもの生命、手足を奪っているのです。

ユニセフは賛同国のみによる今年中の対人地雷の全面禁止条約締結をめざすオタワプロセスを支持しています。一方、いまだ地中に埋まっている地雷から子どもたちを守るためには、地雷に近付かないことが一番です。それを子どもたちに教えるのが地雷教育プログラム。ユニセフ・カンボジア事務所は地雷の怖さなどを子どもたちに教える地雷対策支援グループ(MAG)を支持しています。

地雷を触ってはいけないというメッセージを込めたポスターやノート。対人地雷の怖さを教える人形劇や歌。子どもたちとの会話を通じて地雷の種類や、地雷を見つけた時どうしらよいのかということを、繰り返し知らせていきます。 「ぼくの学校に地雷教育チームがやってきた。とっても楽しかったし、ためになったよ。もう牛を追っていて地雷を見つけたとき、どうしたらいいのかぼくは知っているよ!」モウエン君の感想です。

対人地雷は兵士と市民を区別せず、その生命や手足を奪います。牛を追っていたり、外で遊んでいるときに対人地雷によって子どもたちの生命が奪われる悲しい事件が地球上からなくなるように、今後もユニセフは活動を続けていきます。

トップページへコーナートップへ戻る先頭に戻る