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中央アフリカ共和国:
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© UNICEF/NYHQ2011-0814/JAN GRARUP |
本日、ユニセフ西部・中部アフリカ地域事務所は、中央アフリカ共和国で子どもたちが殺害され、遺体が切断されている残虐な状況、ならびにこの行為が罰せられていないことに対し、極めて強い遺憾の意を表しました。
ユニセフは、過去数週間で宗教に基づく子どもへの暴力は前例がないレベルに達し、自警団アンチ・バラカと旧セレカの戦闘員による報復行為によって、子どもたちへの重大な侵害になっていることを確認しています。
「宗教やコミュニティによって、子どもたちが攻撃の対象となる危険性が高まっています。中央アフリカにおける宗教抗争の暴力は、首都バンギと同国西部や中部両方で高まっています」と、ユニセフ中部・西部アフリカ地域事務所代表のマニュエル・フォンテーンは述べました。
過去2カ月間における民族宗教暴力の激化で、少なくとも133名の子どもが殺傷され、極めて残忍な方法で行われていました。
ユニセフは、意図的に頭部や手足を切断・殺害された子どもたちや、集中攻撃で負傷したケース、負傷した際に治安悪化から病院で治療を受けられずに、手足の一部を切断せざるをえなくなった子どもたちを確認しています。
首都バンギの北西にある町ボアリ(Boali)では、犠牲者の4人にひとりは子どもです。昨年12月初旬以来、子ども22名が死亡し、子ども42名が負傷しています。
すべての勢力が紛争に関わる一方で、現在、最もその標的とされるのはイスラム教徒です。イスラム教徒のコミュニティ全体が避難している結果、混乱のさなかで、家族とはぐれた子どもが増え続けています。こうした子どもたちは、最もリスクの高い状況にあります。
ユニセフは暫定政府、コミュニティ、宗教指導者、市民社会の指導者に対し、この暴力行為をやめ、和解に向けて動くことを呼びかけています。
「罪なき子どもたちを意図的に攻撃し、その罪が問われないようなおとながいる国に未来などありません。中央アフリカのすべての子どもたちは、守られなければならないのです」と、フォンテーン代表は続けました。
ユニセフは、子どもに対する甚大な暴力は調査、訴追され、処罰を受けなければならないことを強調し、以下の点を求めています。
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