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ユニセフ、コンゴ民主共和国東部の紛争激化で難民5万人に支援【2008年10月29日 キンサシャ発】
10月26日(日)にコンゴ民主共和国北キブ州で勃発した武力紛争は、48時間以上続き、激しさを増しています。このため、数万の人々が、州都ゴマに向かって避難しています。戦闘の大半は、ルチュル地域のキブンバ町周辺に集中しており、この地域の約4万人の人々が、カニヤバヨンガ方面へ避難を余儀なくされているものと見られます。ルチュル町と周辺の村々から、ウガンダ国境に向かって避難している人々もいる模様です。 キブンバは、国内各地の戦闘を逃れてきたおよそ1万7,000の人々が、自然発生的な「避難民キャンプ」を作っていた場所。そうした既に国内避難民の境遇に置かれていた人々が、今回の戦闘で再び避難を余儀なくされています。「私たちは、いま、北キブ州で、何千人もの人々が、2度目、3度目、あるいは4度目の避難を強いられているところを目の当たりにしています。」と、ユニセフ・コンゴ民主共和国東部事務所のジュリアン・ハルネイスは伝えます。「こうした避難を繰り返し強いられている子どもと女性は、特に過酷な状況におかれています。このような状況下では、コレラやはしかなどの感染症発生の危険性が常に高く、栄養不良に陥る子どもの数も増大します。もし、この武力紛争がこのまま続き、より多くの人々が避難を強いられるような状況になれば、子どもたちをはじめとする多くの人々の生命が脅かされる問題です。」 ユニセフは、調理器具や毛布、ビニールシートなど、国内に備蓄している緊急支援物資を、できる限り早急に届けるために準備を進めています。今回、武力紛争が激しさを増す前、既に7,000〜8,000の人々がゴマ州北にあるキバチキャンプに避難していました。このわずか3日間の間に、その数は約5万人に膨れ上がり、その多くが街中の教会、学校、道端などでの生活を強いられています。 ユニセフは、キバチキャンプでの支援活動を続けています。国際NGOなどと協力し、安全な飲み水をトラックで輸送し、避難民の数が急増しているキャンプの内外に、追加のトイレを設置しています。また、家族と離れ離れになった子どもたちを、親と再会するまで保護する活動も行っています。急激に避難民が増加する前には、193人の子どもたちが保護され、うち46人が、家族と再会しました。 ユニセフは、戦闘に参加している全ての武装勢力に対し、子どもの権利を尊重し、全ての子どもたちが家族に守られ、保健サービスや、教育を受けられる機会を保障するよう訴えています。 |