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財団法人日本ユニセフ協会

世界の子どもたち

コンゴ民主共和国:複数の危機が同時に発生

【2012年8月4日 コンゴ民主共和国発】

© UNICEF/DRCA2011-00158/Asselin

2012年6月現在、コンゴ民主共和国東部では、凡そ220万人の人々が国内避難民となっています。これは2009年末以降で最も高い水準です。そして、少なくともその50%以上が18歳未満の子どもたちです。そこでは、武装集団による村全体の大量虐殺、数々のレイプ、誘拐、搾取、暴行、武装集団へ子どもを加入させて戦闘行為に利用するといった、重大な違法行為が繰り広げられています。

それと同時に、栄養不良が緊急事態水準を超えて発生しており、国全体で100万人の子どもたちが深刻な急性栄養不良で苦しんでいます。また、コンゴ民主共和国は現在国中がコレラの危機に直面しており、今年に入ってからのコレラの症例および死亡者数は、7月23日現在20,007件で481人を記録しています。この症例数は、2011年の年間累積値の92%に相当し、半年間で2010年の年間累計件数を超えたことになります。

占領行為や略奪行為に加えて、学校施設や教育関連物資が焼かれてしまう状況は、北部キブ州の6万人以上の子どもたちが学校に戻ることが絶望的であることを意味し、子どもが徴兵される危険、特にその報告事例の純増が大きな懸念となっています。

コンゴ民主共和国の深刻な急性栄養不良、国内避難民、コレラの状況
コンゴ民主共和国の深刻な急性栄養不良、国内避難民、コレラの状況

注)
各州の色は、深刻な急性栄養不良の状態を示す。色が濃い地域ほど状況が悪化していることを意味する。
紫色の円に囲まれた数字は、2012年6月30日までの、各州の国内避難民の累計数を示す。
水色の記号の右の数値は、2012年に入り7月23日現在までに報告されたコレラの症例数。

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