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財団法人日本ユニセフ協会

世界の子どもたち

南オセチア紛争
ユニセフ、緊急支援活動を展開中

【2008年8月11日 グルジア発】

グルジア地図
地図は、参考のために掲載したもので、国境の法的地位について何らかの立場を示すものではありません。

南オセチア自治州をめぐり勃発したグルジア国内での紛争。停戦への努力が続けられる中、現地は混沌とした状態が続いています。極一部を除き、グルジアの首都トビリシへの国際線はストップしたままの状態が続いているほか、国内の道路なども、ユニセフをはじめとする人道支援機関が安全に通行できる状況ではありません。特に南オセチア自治州へのアクセスは言うまでもなく、紛争により被害を受けたその他の地域へのアクセスも影響を受けています。

紛争を逃れ、多数の国内避難民も発生しています。これまでに現地の難民問題担当当局が確認・登録できたのは約3500人に過ぎませんが、実際には、既に5万6000人に達していると見込まれています。

ユニセフは、こうした混乱の中、家族や保護者と離れ離れになる子どもたちが数多く発生するのではないかと憂慮しています。特に、北オセチア地域で避難を余儀なくされている人々の中には、身分証明書を持っていない人や出生登録がなされていない子どもたちが少なくありません。ユニセフは、NGOなどと協力しながら、避難民の登録と人数の確認などを進め、保護者から離れ離れになった子どもたちの発見に努めています。

トリビシ周辺の避難民センターでは、テントなどが足りず、地べたで夜を明かさなければならない人も出ている状況です。ユニセフは、他の国連機関と協力し、毛布、飲料水用ポリタンク、調理用品、テントなどの支援物資の提供を開始しました。また、医薬品や、妊婦と子どもへの栄養支援もスタートできるよう、準備を急いでいます。

11日、比較的状況が安定した地域、ゴリに、ユニセフを含む国連合同チームが入りましたが、高いレベルの軍事活動が続く南オセチア自治州へのアクセスは閉ざされたままです。国連チームは、避難民が逃れてきた地域を優先して、現地状況の確認を進めています。

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