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グアテマラ:性的搾取に苦しめられる子どもたち【2008年11月25日 グアテマラ】
グアテマラの首都グアテマラ・シティの暗い通りにいる若い女の子たちは、お金を稼ぐために、性産業で働いています。市内中のバー、買春宿、ホテルでは、約2,000人の子どもたちが、性的に搾取されています。 アナマリアさん(仮名)という少女は、6歳のとき母親に捨てられました。彼女は、何年間も路上で生活し、薬物およびアルコール依存症に苦しんでいました。希望のない中で、アナマリアさんは、ナイトクラブで性産業に従事して働くことを強いられました。 アナマリアさんは、次のように話してくれました。「8歳のとき、一人の男性に会いました。その人は、ナイトクラブで働いていて、私の面倒をみてくれるようになりました。それがすべての始まりです。ある晩、私はひとりの男性に、ボートで連れ出されました。海にでると、もうひとつのボートが隣に止まって、3人の男性がこちらのボートに乗り込んできました。その人たちは、『楽しく過ごそうじゃないか』と言い、『抵抗したら海へ投げ捨ててやる』と言いました。私は、4人全員にレイプされました。レイプ後はひどい痛みに襲われました。」 それから数年後に、アナマリアさんは、女の子を産みました。もうすぐ、二人目の女の子が産まれる予定です。この5ヵ月間、アナマリアさんは、NGO組織、「カサ・アリアンザ・グアテマラ」に保護されています。この組織は、困難な状況にある子どもたち、特に、肉体的、精神的虐待に苦しんでいる子どもたちのために活動しています。アナマリアさんのような例は、グアテマラではよく見られることです。この国には、子どもたちへの性的搾取を取り締まる法律がないのです。 子どもの保護を担当するユニセフのフスト・ソロルサノは、話します。 「ユニセフは、観光業界、研究者、政府、そして市民社会と共に啓発活動を行っています。性的搾取とは何か、どこで行われ得るのか、根絶するために何をしなければならないかについて、多くの人たちの注意喚起を促し、活動しています。」 カサ・アリアンザには保護施設(シェルター)があり、心理社会的なカウンセリング、職業訓練を行い、基礎教育も提供しています。子どもたちの社会復帰が目的です。そしてできれば、家族と共に暮らせるようにすることを目指しています。 アナマリアさんは、ホンジュラスにいる家族と、再び連絡をとりたいと思っていますが、家族と最後に話したのは、何年間も前のことです。アマナリアさんは、いま確実に言えることは、自分の娘たちに、自分にはなかった愛すべき環境をあたえたいと言うことですと、話しました。 |