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財団法人日本ユニセフ協会

世界の子どもたち

グアテマラ:45万世帯が食料不足の危機に
ユニセフ 緊急人道支援活動を準備

【2009年9月28日 グアテマラ】

© UNICEF/NYHQ2007-2763/Versiani
コミュニティセンターで食事をする男の子(写真はイメージです)

ユニセフは、グアテマラでの干ばつの影響を受けている子どもと女性の緊急のニーズに応えるため、国際社会に250万米ドルの緊急支援を求めています。グアテマラでは、不安定な雨と2年から7年に一度の割合で起きていたエルニーニョの再発などの影響を受け、農作物が深刻な被害を受けています。この地域でかつて経験したことのないほど大きな今回のエルニーニョ現象は、不安定な雨と異常な温度上昇をもたらし、作物の生産に悪影響を及ぼし、食糧不足や栄養不良といった問題を引き起こしています。

現在、推定で5万4,000世帯の人々が、非常に深刻な食糧不足と栄養不良の危機に晒されています。これに加え、約40万世帯の人々にも、同様の危険が迫っています。現地保健省の最新の報告によると、不安定な雨は、栄養不良の蔓延や下痢性疾患、急性呼吸器感染病の増加に影響を与えていると指摘しています。特に、弱い立場に立たされているのは、最も影響が深刻な「乾燥回廊」と呼ばれる地域に住む農村部の貧困層の人々です。

「乾燥回廊」地域の中で、被害が発生している地域の統計では、農村部に暮らす人々のわずか34.2パーセントしか、安全な水へのアクセスがありません。最近被害を受けた80パーセントが女性と子どもたちであり、人道支援が緊急に求められています。

こうした食糧不足や栄養不良の悪化する状況を受け、ユニセフは、他の人道支援団体などとともに、子どもたちと女性の命を守り、疾病から守るために、影響を受けた地域への人道支援活動を行うため、グアテマラ政府と密接に協力しながら活動しています。ユニセフは、栄養、水と衛生などの分野を中心に、人道支援活動を展開します。

現地の状況に迅速に対応するために、ユニセフ・グアテマラ事務所は、人道支援活動に必要な当面(3ヵ月)の活動資金として、255万米ドルを国際社会に求めています。

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