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世界母乳育児週間・・・ギニアの“母親に優しい”クラブ【2009年8月4日 ギニア発】
8月1日に世界一斉に始まった母乳育児週間。「緊急事態の際に最も役立つ対策、母乳育児:あなたはやっていますか?」を今年のテーマに掲げた同週間。ギニアのドンカ病院でも、同日、式典が行われました。 世界母乳育児週間の一週間、ギニア国内各地の保健センターでは、適切な母乳育児についてのメッセージを発信するため、センターを一般に公開しています。このイベントを盛り上げるため、ユニセフとギニア保健省のロゴが入った5,000枚のポスターと、1,000枚の水色のエプロンが配布されました。国内に2箇所ある主要国立病院の産科病棟には、新しい衛生材料が提供される予定です。 母親と子どもたちの健康を守るために非常に重要なこの世界母乳育児週間を広めるべく、1日に行われた式典には、A・ディアビ保健大臣、ユニセフ・ギニア事務所のモハメッド・シセ代表をはじめ、医療専門家や母親、NGOの代表者、国連職員が参加しました。 母乳育児普及への挑戦式典では、ディアビ大臣とユニセフ代表の挨拶に続き、子どもたちが、HIVと共に生きる女性が赤ちゃんに母乳を与えることを恐れているという内容の寸劇を発表しました。 劇の中で、母親は、赤ちゃんを健康に保つ方法について医師からアドバイスを受けました。また、この母親は、HIVエイズと共に生きているという特別な状況にありますが、母乳育児を行うことと、健診診断や食糧と医薬品を受け取るため、地元の保健センターを定期的に訪れるよう助言を受けました。(ユニセフをはじめとする国連機関は、母乳の代わりとなる食事が、栄養面や費用面で、不適当であったり、継続して提供できなかったりする場合、また赤ちゃんにとって安全と認められない場合は、HIVと共に生きる女性にも生後6ヵ月間の完全母乳育児を薦めています。) この日は、ラジオでも、5種類の言語で母乳育児についての討論が放送されました。また、国営放送局では、母乳育児に関する円卓会議を主催し、テレビ中継を行う他、母乳育児週間中、母乳育児を推奨する公共CMを放映する予定です。ギニアでは、これまでの母乳育児週間の時にも、国営放送だけでなく、農村部や民間のラジオ放送局が、母乳育児を促進するべく協力してきました。 “母親に優しい”クラブユニセフと保健省はまた、過去数年間にわたり、国内20県で、「母親に優しい」クラブの設置を進めてきました。このクラブは、地元のコミュニティに適切な母乳育児についての助言を行います。 助産師のグループは、完全母乳育児の促進に非常に積極的です。年配の女性たちは、自らの経験を基に若い保健スタッフを訓練し、女性たちに母乳育児の重要性を伝えています。 「クラブの女性たちに会う前は、子どもが生まれてから一週間、人工乳を使っていました。子どもたちはいつも病気がちでした。」マリアマ・シレ・ディング(33歳)さんは5人の子どもの母親です。「今は、クラブに入って、私自身がコミュニティの女性たちにアドバイスしています。」 マルハワ・マラさん(16歳)は、アンドレちゃんという元気な男の子(生後6ヵ月)の母親です。マラさんは母乳育児についてこう話します。「グループの人に教えてもらったことは全て尊重しています。私の息子を見てください!息子を見ると、みんな息子を好きになりますよ!それに母乳なら、息子を食べさせるのに一銭もかかりません。夫も母乳育児に賛成しています。」
8月1日〜7日は世界母乳育児週間です。 |