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学校の再建は復興のシンボル
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インドのカルカッタにあるシールダー駅には、家を飛び出し、家族と離れて暮らす子どもたちがたくさん住んでいます。 社会の片隅で貧しい生活を送ることは、病気や暴力、時には死の危険性をも伴います。
10歳になるナジールも、家を飛び出してきた子どもの0人です。1つ2ルピー(約5円)で売れる空き瓶を集めながら、駅で生活しています。お母さんは電車で1時間離れた場所でメードをしています。勉強をしたくても、家にいるとお母さんに働くように言われるため、できませんでした。ですから家を出て、今は毎日プラットホームで眠る生活を送っています。
ストリートチルドレンには2つのタイプがあります。家族のために働く子どもと、事情があって家族から離れて生活する子どもです。後者の子どもたちは傷つきやすく、路上で一生を終える者も少なくありません。このような生活をする子どもは、世界に約1億人いると言われ、多くは家庭のストレスや貧困から家出をしてきました。
シールダー駅の片隅に小さな学校があります。駅で生活する子どもたちのために、プラットホームにある古い建物を改造したものです。現地のNGO・CINIが運営し、ユニセフも支援しています。学校というよりは、古くて小さな小屋。そこで子どもたちは、ギュウギュウ詰めになって読み書きを勉強したり、絵を描いたりします。踊りの授業もあります。
昼は、教育やカウンセリング、保健施設や入浴施設の提供もします。夜になると、子どもたちが安全に眠れるシェルターの役割を果たしています。学校では路上生活で起こる危険なことへの対処法を学び、路上生活をするほかの子どもたちに教えています。
ナジールは言います。「駅で眠ることも多いけれど、学校があるから今の生活は楽しい。学校には僕のロッカーがあって、かぎもちゃんとついてるよ。そこに洋服とか本とか、僕の物を入れているんだ」
CINIとユニセフは家族から離れて生活する子どもたちを家族へ戻したり、一般の学校にも通えるよう支援するなど、子どもと家族、社会の間にできた溝を埋める活動を展開しています。