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農村の貧しい女性たちの力に
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ミニはインドのNGOで働く女性。インド東部のビハール州の大学で社会開発を勉強しました。現在はNGOの職員として、ビハール州の女性と子どもの生活向上のために活動しています。
ミニはユニセフのすすめる女性開発事業に携わっています。ビハール州でのユニセフの女性開発事業はNGOの協力によってすすめられているのです。ユニセフは、貧しい女性たちが自分たちに自信をもち、社会に認められる存在になっていくよう支援しています。
ミニたち開発協力チームの役割は、実際に農村に出向き、村の中に女性グループをつくるよう直接女性たちに働きかけることです。これは非常に根気のいる仕事です。部外者が受け入れられるのには時間がかかるからです。ミニたちは何度も村に足を運んでグループづくりをすすめます。女性グループは、さまざまな問題について話し合い、文字を学び、育児や栄養に関する知識を身につけていく場です。グループ活動を通じ、女性は子どもの健康を守るために必要なことを意識し、自分たちをとりまく環境にも関心を払うようになっていきます。
グループづくりのきっかけとなるのは貯金プログラム。グループのメンバーが月一度集まるときに、ひとり1〜2ルピー(3〜6円)を共同の箱の中に入れてためていくというものです。ある程度の金額になると、グループ内の女性はその中からまとまった金額を借りられるようになります。女性たちは家族が病気になるなど非常時にお金を借りるほか、小規模商売を始めるためにお金を借りることもあります。そうして副収入を得ることで、子どもたちを学校に行かせたり、栄養不良になるのを防いだりすることができるようになるのです。
ミニは女性たちの力になれる自分の仕事を、やりがいのある、また喜びの大きい仕事と考えています。開発途上国にとって、自国の貧しい人たちのために働くミニのような人々は大きな財産です。