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インド:母親に健康的な習慣を【2009年9月4日 インド発】 「初めて子どもを妊娠した時にも、「マムタ ディバス (母の日)」プログラムがあったらよかったのにと思います。私の娘は8、9歳くらいに見えますが、実際は13歳です。息子のときと、状況は随分違います。」メンナベン・ガビトさんは、1歳になる元気な息子を膝の上に抱いて、こう話しました。 ユニセフが支援しているマムタ ディバスプログラムは、インド政府によって2005年にスタートしました。毎月1度、インドの全ての州で母親と子どもたちに基本的な保健サービスが提供されています。 グジャラート州は、近年目覚しい経済成長を遂げているにもかかわらず、3歳未満の子どもの45パーセントは中度あるいは重度の低体重で、女性の55パーセントは貧血です。 農村部への支援
ユニセフは、パートナーと共に、サービスの届きにくい特に農村地域の母親と子どもたちの保健の改善に向けた取り組みを行っています。このプログラムは2006年からバルサードで実施されています。 「特に、農村地域でサービスの改善が見られました。」インド・バルサード事務所のマドハブジ・ガジェラ保健地域部長は話します。 バルサード地域の保健センターの外には、「マムタ ディバス」プログラムを知らせる大きなバナーが飾られ、妊娠している女性や腕に子どもを抱いた女性、子どもを背負った女性など、鮮やかな色のサリーを着た多くの女性たちを迎えています。またセンター内には、栄養と公衆衛生についてのポスターが飾られています。 栄養と妊産婦のケア
女性と子どもたちは、保健員が子どもの体重と身長などを測定し、その成長を記録するのを待ちます。そして指導員が、母親たちに子どもたちの成長の様子をコミュニティ内の他の子どもたちの状態と比較しながら説明をし、幼児と子どもたちのための健康によい食事の与え方を教えています。 特別に作られた「マムタカード(母親のためのカード)」は、妊産、授乳、5歳未満児のケアについて分かりやすくまとめられたカードです。このプログラムを受けている女性は、保健員と携帯電話の番号を交換し、緊急時にすぐに連絡を取ることができます。 ガビトさんは、プログラムによって幼い息子の健康状態が良くなっていることをとても喜んでいます。このように成果を挙げているこのプログラムは、グジャラート州の他の地区でも実施されています。 「私は、息子を妊娠したとき出産前検診を3回受けました。必要な栄養補助食品を提供され、予防接種も受けました」と、ガビトさん。「息子を病院で産むことも出来たんです。」 |