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公益財団法人日本ユニセフ協会

世界の子どもたち

インド:F1ドライバー フェルナンド・アロンソ選手が手洗いキャンペーンに参加

【2012年11月5日 インド発】

© UNICEF India/2012/Vishwanathan
インド・ウッタル・プラデシュ州のトゥガルプル村の子どもたちと交流するF1ドライバーのフェルナンド・アロンソ ユニセフ親善大使。アロンソ大使は、学校の水と衛生分野を視察。手洗いの重要性を訴えた。

ユニセフ親善大使で、世界最高峰の四輪自動車レースで2度の世界チャンピオンに輝いているFIドライバーのフェルナンド・アロンソ選手が、石けんを使った手洗いの重要性を伝えるため、インド・ウッタル・プラデシュ州のトゥガルプル村を訪問しました。

「石けんを使った手洗いは、毎年、予防可能な病気が原因で命を落としている何十万人もの子どもたちの命を救うことができる、とてもシンプルな方法です」アロンソ大使はこう訴えました。

疾患の拡大を食い止める

ニューデリーで開かれたF1グランプリレースに参加にするためにインド・ニューデリーを訪問していたアロンソ大使は、その合間を縫って、ユニセフがパートナー団体と共に推進している1ヵ月にわたる「世界手洗いの日」キャンペーンの一環として学校で行われている手洗いの促進活動を視察。インドの学校の水と衛生分野の状況を理解するべく、子どもや先生と交流しました。

トイレの後、食事の前、調理の前などの重要なタイミングで、石けんを使った手洗いを行うことにより、5歳未満児の下痢性疾患の症例を40パーセン以上減らすことができます。

「衛生習慣は、健康を保つために非常に重要です。病気の感染や死亡数を減らすことができるのです」「下痢性疾患の拡大を食い止めることは、複雑なことでも、コストがかかることでもありません。世界中の何百万人もの子どもたちの命を救うために、F1レースで優勝するような難しいことをする必要はありません。解決策は、既に存在しています。‘石けんと水’があればいいのです。みんなが、手をぬらし、手を洗い、(汚れを)洗い流すことを習慣にしましょう。学校は、こうしたメッセージを広める最適な場所です」と、アロンソ大使は語りました。

© UNICEF India/2012/Vishwanathan
視察の一環として、子どもたちと手を洗うアロンソ大使。病気の予防だけでなく学校に通い続けるためにも手洗いが重要であることを伝えた。

子どもの出席を確保するために

学校での石けんを使った手洗いの慣行化に向けたインド政府の努力を称えた後、アロンソ大使は、子どもたちが学校に通い続け、中途退学を防ぐために必要不可欠な要素として、衛生設備(トイレ)の重要性を強調しました。

「学校で、衛生習慣を広めるとともに、改善された衛生設備(トイレ)を常設することは、全てのコミュニティが健康的な環境を保ち、学校の中途退学率を減らし、子どもたちの学業成績の向上にも繋がるものです。これは、特に女の子にとって、とても重要です」(アロンソ大使)

コミュニティにメッセージを広める

今回の視察に同行したユニセフ・インド事務所のスー・コーツ水と衛生担当部長は、次のように話します。「学校の先生や子どもたちと一緒に活動を推進することで、校内の学習環境が整えられるだけでなく、子どもたちが家に帰っても、必要なタイミングで石けんを使った手洗いを行うことの重要性を、家族にも伝えることができます」「現在、ユニセフは、学校で、昼食の前に石けんを使った手洗いを慣行化するべく活動しているインド政府を支援しています。この取り組みにより、毎日1億1,000万人以上の子どもたちが恩恵を受けています」

今年、一ヵ月にわたるキャンペーン期間中に、100ヵ国以上、何百万人もの学齢期の子どもたちが「石けんを使った手洗い」のメッセージを伝えています。インドでは、130万人の小・中学校の子どもたちが、「世界手洗いの日」にちなんだイベントに参加しました。

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