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インドネシアでは、出産時、あるいは妊娠合併症によって、およそ97人中1人が死亡します。27歳のノニさんは、幸いにも、地域保健センターの適切な治療のおかげで助かり、現在は元気です。 この日、ノニさんは、生まれたばかりの双子の男児を誇らしげに抱えて、伝統的な助産婦のサンロ・ヌルマさんと楽しくおしゃべりをしました。ヌルマさんは伝統的な助産婦として、ノニさんの自宅ですでに二人の子どもを取り上げています。ところが、双子の出産にはさまざまな深刻な危険が伴うので、ヌルマさんはノニさんを、南スラウェシにあるガルソン保健センターへ連れて行きました。 「自宅ではなく、保健センターで出産したほうがよいと産婆さんから聞いて、産気づいたときに専門的な介助が受けられるように、一番近くの保健センターに行こうと決心したんです。」と、ノニさんは語りました。ノニさんのご主人は漁師で、双子が生まれたときは海に出ていました。 これまでであれば、ほかの何百万人ものインドネシア人の母親と同じく、ノニさんは出産の介助を受けるとき、伝統的な助産婦にしか頼らなかったでしょう。インドネシアでは今日、出産の40パーセンは、伝統的な助産婦が介助しています。この習慣は、インドネシアの妊産婦死亡率がとても高い主な要因となっています。そして、インドネシアは、妊産婦死亡率がアジア地域でもっとも高い国のひとつです。 妊産婦の健康のために
2007年、地元の助産師と伝統的な助産婦の協力が、“インドネシア妊産婦保健改善”プログラムにより進められました。 ユニセフは、地域の役所と連携して、助産師と伝統的な助産婦が妊産婦死亡率への心配事を共有して共に働くことを誓い合えるように、会合の場を設けました。 合意の下に、伝統的な助産婦は、祈祷師とともに、薬草の飲み物をだして産後のケアを行い、これまでと変わらない役割を果たすことでしょう。しかしながら、全ての医療処置は助産師に任せることになります。また、助産師は自分の報酬から伝統的な助産婦に手当てを払うことにも同意しました。 期待できる影響 いまや、ガルソンで取り上げられている出産の全てが保健施設の助産師により介助されており、この新しい協力がすでに前進しており、コミュニティーによい影響を与えているのです。 「協力ができる前であれば、助産師と伝統的な助産婦は妊産婦の介助をするのに競っていたでしょう。いまでは母親の命を共に助けようと働くようになりました。伝統的な助産婦は、コミュニティーの一部で、精神的・心理的サポートのような重要なサービスを提供しています。ですから、この協力は、地域がもつ助産師を尊重して、双方が良い思いができるような解決を目指すことを目的にしています。」と、ユニセフ・南スラウェシ事務所の保健管理官ウィリー・クムルル博士は説明しました。 多くが僻地にある350近くの地域で、まだまだインドネシアの妊産婦を救うためにしなければならないことが、たくさんあります。 ユニセフは、インドネシアの群島にある30近くの地域政府と協力して、より多くの助産師を養成して、専門的な妊産婦保健ケアが受けられるように、コミュニティー全体を巻き込んでいきます。 |