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財団法人日本ユニセフ協会

世界の子どもたちは今

イラク:ユニセフと民間企業とのパートナーシップで8校の学校を再建

【2008年10月20日 ヨルダン・アンマン発】

イラク南部ワシトにあるアシュ・シュルック小学校の生徒たち。

© UNICEF Iraq/2008

イラク南部ワシトにあるアシュ・シュルック小学校の生徒たち。ユニセフが、このパートナーシップの支援で学校を修復した。

ユニセフは、イラクの子どもたちのために、武力紛争、強制退去、貧困によって影響を受けた8校の小学校を再建する、官-民の形をとったユニークなパートナーシップを開始しました。

100万米ドルのこのイニシアティブは、子どもたちが質の高い教育を受けられるように、学校の環境を整えることを目標に、イラク南部と、クルド北部の最も貧しい2地域で行われています。

このプロジェクトは、避難を余儀なくされている子どもたちで溢れかえっている学校の状況を改善することを目的としています。この目的を達成するため、追加の教室が建設され、教科書、ペン、鉛筆、その他の必須学習教材が提供されています。このプロジェクトを通して、荒廃した教室と校庭は修復され、男女別のトイレになるよう女の子のためのトイレを新しく設置、椅子や机などの新しい備品が提供されました。

安心して避難できる場所としての学校

イラクの学校は、子どもたちの避難場所として、また子どもたちの可能性を育む場所として重要性を増しています。しかしながら、イラクの多くの学校が、武力紛争後の数年間、悲惨な状態のまま放置されてきました。ユニセフは、2003年から、就学率を高め、定期的な出席を促し、教師の負担を減らすため、1,200校以上の小学校と中等学校の修復を支援してきました。

「イラクの子どもたちは、武力紛争によって教育面で受けた影響を軽減するため、安全で、子どもたちに優しい学校が必要です」と、ユニセフ・イラク事務所のメッテ・ノルドストランド教育担当官は話します。「経験から、破壊された学校を建て直すだけで、子どもたちの学習意欲が変わり、子どもたちが目的意識を再び取り戻すことができるのが分かっています。このパートナーシップは、この重要な仕事を一気に加速しているのです。」

学校はコミュニティの中心

イラク南部ワシトにあるアル・バスラ小学校の生徒たち。

© UNICEF/ UNICEF Iraq/2008

イラク南部ワシトにあるアル・バスラ小学校の生徒たち。夏休みから戻ると、学校が修繕されていて、子どもたちは教科書や学校用資材を受け取った。

この民間企業のサハラ以南アフリカ、中東・北アフリカ地域のコミュニティ活動推進長は、次のように話しました。

「わが社は、学校がいかなるコミュニティにとっても中心であること、そして、教育は、子どもたちの未来の基礎を形成するもっとも大切なものであるというユニセフの考えを共有しています。私たちは、このような難しい時期に、イラクの学齢期の子どもたちを支援し、子どもたちが直面しているいくつかの困難な問題を取り除くというような重要な活動のパートナーであることをとても光栄に思っています。この投資が、子どもたちの生存と、この国の未来にとって、多くの成果をもたらしてくれることを信じています。」

このプロジェクトは、その初期段階として、2008年度中続けられる予定です。およそ6,458人の子どもたち(その半数以上が女子)と、307人の先生がこの恩恵を受けます。

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