
キルギス:ユニセフ、国内外で支援を拡大
【2010年6月16日 ビシュケク発】
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© UNICEF Uzbekistan/2010/Toshmatov |
ウズベキスタンのフジョボド地区にある避難キャンプで、弟のムクハムマジョンちゃん(2歳)と一緒のナブルザちゃん(14歳)に、キルギスの紛争を逃れてきた時の状況を聞くユニセフのスタッフ。 |
キルギス南部で続く混乱。これまでに、約40万の人々が住む場所を追われました。肉親と離れ離れになったり、行方不明になっている子どもたちも出てきています。ユニセフは、現地時間18日までに、キルギス国内での緊急人道支援活動に約550万米ドル※。また、週明けには、ウズベキスタンに難民として逃れて来た人々への緊急人道支援活動に約300万ドル※の支援を国際社会に要請する予定です(※要請額は現在最終調整中)。
ユニセフ・キルギス事務所のジョナソン・ビーチ代表は、数千人の家族が離れ離れになっている現状を憂慮しています。「ウズベキスタンに避難を強いられた人々の90パーセントは、女性と子ども、そしてお年寄りです。」「こうした人々を、すぐに再会させる必要があります。」
ユニセフは、現在、キルギス国内やウズベキスタンに逃れた人々への緊急支援活動を展開するために、総額約1000万米ドルの活動資金の確保を急いでいます。ウズベキスタンの避難キャンプは、既に人で溢れ、飲料水と衛生状態が大きな問題となっています。
ビーチ代表は、キルギス南部から、下痢性疾患の流行が確認され始めていると話しました。「今週末、南部の都市オシに追加の支援物資が到着する予定です。」「しかし、治安が回復せず、私たちも思うように活動できていません。」
ウズベキスタン東部の国境地帯で支援活動にあたっていたユニセフ・ウズベキスタン事務所のジャン・ミシェル・デルモット代表は、何百人もの子どもたちが、心にも体にも影響を受けていたと報告しています。
「子どもたちの様子に、とても心が痛みました。ユニセフは、出来る限り早くカウンセラーを派遣し、大規模な心のケア支援を始める準備を進めています。」
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ウズベキスタンのフジョボド地区の避難キャンプで、母親のズルフィア・ナシモバさんに見守らながら医師の診察を受けるゼボちゃん(2歳)。
避難キャンプに到着したばかりのゼボちゃんは、下痢に苦しんでいる。
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ウズベキスタンのフジョボド地区にある避難キャンプに避難してきたモヒラ・アルキノバさん。キルギスには、一緒に避難できなかった家族が残っていると訴える。 |
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