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財団法人日本ユニセフ協会

世界の子どもたち

キルギス:不安定な治安状況の中、ユニセフの支援物資が現地に到着

【2010年6月21日】

© UNICEF Uzbekistan/2010/Toshmatov
隣国キルギスでの暴動を逃れ、ウズベキスタンに設置されたユニセフの避難テントで避難生活を送るジロラちゃん(1歳)と祖母。

不安定な治安状況が続く中、ユニセフは、キルギス南部での人道支援活動を展開するため、陸・空両面から大規模な支援物資の輸送を開始しました。

現地時間21日までに、40トンの支援物資を載せたトラックの車列が、ジャラル・アバドに到着。この支援物資の一部は、22日早朝までに、オシにも届けられる予定です。

今回輸送された支援物資には、8セットの移動式産科キット、下痢性疾患の子どもたち1万人を治療できる医薬品のほか、ビタミン補給剤や微量栄養素の錠剤も含まれています。また、40人分の教材がセットになった「箱の中の学校」キットと、飲料水用ポリタンク2万個をはじめとする水と衛生分野の資材も含まれています。

© UNICEF Kyrgyzstan/2010
ユニセフの緊急支援物資が、首都ビシュケクにあるマナス空港に到着した。

この移動式産科キットには、800人分の分娩に必要な医薬品と産科用器具、また手術用器具が含まれています。このキットがあれば、正常分娩だけでなく、難産の場合でも、医師がその場で外科手術を行うこともできます。

ユニセフ・キルギス事務所のジョナサン・ビーチ代表は、今回の民族間衝突の影響を受けた“全て”のコミュニティと民族グループに支援を届けることが最も重要であると述べました。「追加の支援物資が、今週半ばまでにオシに空輸されることになっています。ユニセフは、出来る限り早く、オシに臨時の事務所を設置するべく準備を進めています。」

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