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財団法人日本ユニセフ協会

世界の子どもたちは今

きれいな水を、世界の子どもに〜
TAP PROJECT 2013 実施報告
ご協力ありがとうございました

【2013年12月12日 東京発】

© 日本ユニセフ協会
TAP PROJECTテーブルカード。カードを読んで、趣旨に賛同した方に募金をお願いする仕組み

世界ではいまだ7億6,800万人の人々が清潔で安全な水を使うことができません。不衛生な水と衛生環境が原因で、毎日1,600人以上の子どもたちが下痢性疾患などの深刻な脱水症状に陥り、命を落としています。

このような状況を知り、子どもたちに安全な水を届けることを目的に、レストランやカフェにて普段は無料で提供されるお水やお茶にチップ感覚で任意の募金をする「TAP PROJECT」。このプロジェクトが米国から日本に上陸し、東京で始まったのは2009年のことでした。以来、日本ユニセフ協会はパートナー企業の協力のもと、全国のレストラン・カフェとの協働により、世界中の子どもたちが「清潔で安全な水」にアクセスできるように、ユニセフの水と衛生事業を支援しています。

5年目を迎えた2013年も、「TAP PROJECT」の趣旨に賛同いただいた多くのレストランやカフェ、企業の協力のもと、「TAP PROJECT JAPAN 2013〜きれいな水を世界の子どもに〜」を実施することができました。12月12日現在、「TAP PROJECT2013」を通じて合計442万7,404円の募金が寄せられています。ご協力いただいた皆さまに、心より御礼申し上げます。

全国420店以上が参加

日本の「水の日」にあたる8月1日(木)、2013年の「TAP PROJECT JAPAN」がスタート。8月1日(木)〜31(火)の1カ月間、趣旨に賛同した全国、420店以上の飲食店が、お店で提供するお水に対して、きれいな水を子どもたちに届けるための募金をお客さまによびかけてくださいました。日本では蛇口を捻れば清潔な水が簡単に手に入りますが、世界では、不衛生な水しか手に入らない環境のなかで生活し、命と健康を脅かされている子どもたちがいる。この現状を何とかしたい-—そんな気持ちが寄付となって全国から寄せられました。

3,500人が特設空間「TAP WATER BAR」に来場

飲食店の方々による募金活動に加え、8月1日(木)から8月7日(水)までの1週間、「TAP PROJECT JAPAN」はプロジェクトのシンボルイベントとして、東京・代官山に期間限定の「TAP WATER BAR(水道・水源水専門のバー)」をオープンいたしました。訪れた方に、全国27都道府県の水道事業体から寄贈いただいた57種類の水道水・水源水のボトルウォーターを提供し、その代金をいただく代わりに募金のご協力をお願いしました。この特設空間には、これまで寄せられたみなさまのご支援で、支援先のマダガスカルに設置した井戸の実物が展示され、1週間で約3,500人の方々が来場しました。また、パティシエの鎧塚俊彦氏がTAP WATER BARのために特別に考案された「水のデザート」も毎日個数限定で提供され、40万円近い募金が寄せられるなど、大変ご好評をいただきました。

Facebookキャッチ・コピー応募数 1,400件を超える

子どもたちが抱える水の問題やプロジェクトについて、より多くの方に知ってもらうことを目的に、TAP PROJECTの公式Facebookを通じて、「TAP PROJECT キャッチコピー」を募集しました。応募作品1点につき100円、「いいね!」1件につき10円が寄付になるこの企画には、1,400を超える作品が寄せられました。

募金はマダガスカル共和国へ

 

TAP PROJECTを通じてお寄せいただいた募金は、アフリカ南東部の島国、マダガスカル共和国で、農村部の地域における給水設備やトイレの設置、衛生習慣の普及活動に活用されます。
マダガスカルはインド洋に浮かぶ国で、日本の約1.6倍に約2,000万人が暮らしています。人口の68%が国際貧困ラインの1日1.25米ドル未満で生活しており、農村部の約7割の人は生活で安全な水を使うことができません。

これまでに、TAP PROJECTを通じた募金に加え、多くの方々から、ホームページでの募金や郵便振込などを通じて、日本ユニセフ協会「マダガスカル 水と衛生募金」へ直接ご協力をお寄せいただいております。

これらすべての募金により、これまでにマダガスカル・ヴァンゲインドラノ地域の小学校37校において35か所の井戸や給水施設および122基のトイレが完成、さらに10校の小学校において給水施設とトイレの建設作業、衛生教育の普及等が進められています。水場ができた小学校の子どもたちやその周辺のコミュニティの人びとは、清潔で安全な水を飲むことができるようになり、トイレの使用などの衛生習慣も次第に広まっています。
2013年は、TAP PROJECT JAPAN 2013を通じて寄せられた募金442万7,404円に、ホームページなどを通じて日本ユニセフ協会に直接寄せられた募金を加えた、総額1,120万4,302円を11月末にユニセフ本部を通じマダガスカルに送金することができました。ご支援に心より感謝申し上げます。
今後もプロジェクトの進捗状況については、ホームページ上で随時ご報告していきます。

「TAP PROJECT JAPAN」にご関心の店舗の皆さまへ

子どもたちが抱える水の問題の解決に共に取り組んでいただける多くの方々のご協力を仰ぎながら、来年以降も、「TAP PROJECT JAPAN」を展開していく予定です。ぜひさらに多くのお店にご参加いただきたくよろしくお願いいたします。新たに2014年からTAP PROJECTJAPANへの参加をご検討いただけるお店には、ご案内をお届けいたしますので、以下までご連絡ください。

【問い合わせ先】 TAP PROJECT JAPAN事務局 tap@unicef.or.jp

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写真(全て): © 日本ユニセフ協会/satomi matsui

TAP PROJECT 公式サイト

TAP PROJECTにお店などで参加できなかった皆さまも、オンラインで、マダガスカルの「水と衛生」事業へのご支援を受け付けています。ご支援により、より多くの子どもたちを支援することが可能となります。皆さまのご協力をよろしくお願いします。

オンラインでいますぐ募金

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