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マレーシア:ミャンマー サイクロン被害者のために、13歳の若者が立ち上がる!【2008年7月11日 マレーシア・スリ クンバンガン発】
5月に発生したミャンマーのサイクロン被害は、マレーシアのアリス・スミス学校に通うトリスタン・リムくん(13歳)にとっては数千マイルも離れた遠い出来事。それでも、トリスタンくんはミャンマー サイクロン被害の復興のための募金活動に、精一杯取り組んでいます。 ミャンマーのサイクロン被災地支援のイベントとして、トリスタンくんはひとり“アクアスロン”を開催しました。3キロメートルの水泳と8キロメートルのランをひとりで行う今回の“アクアスロン”。この募金イベントで、ユニセフ・ミャンマー事務所が要請しているサイクロンに被災した子どもたちを支援する緊急募金のために、トリスタンくんは総額7,740米ドル(約82万円)を集めたのです。 「ミャンマーを訪れたときとても良くしていただいたので、今回のイベントをやろうと思いました。サイクロンの甚大な被害はとても残念です。僕には両親もいますし、すぐれた教育も受けられる。一瞬で全てを失ったミャンマーのサイクロン被害者の方々と比べて、とても恵まれています。」
また、トリスタンくんはEメールで募金を呼びかけ、実にスポンサーの数を2倍にしました。 支援の気持ち「イベント前にすでに80名の募金者がいましたから、確かな手ごたえがありました。」と、トリスタンくんは話します。6月2日のイベントの募金者の中には、トリスタンくんの学校から100名近くが参加しました。 2時間で“アクアスロン”を完走したトリスタンくんですが、ひとりで成し遂げたわけではありません。 また、同級生たちも参加しました。多くの同級生が、トリスタンくんと団結して走りました。 「両親や友達の助けなしには、間違いなく成し遂げられなかったでしょう。」と、トリスタンくんは話します。 「重要な役割」ユニセフは仲間の代表として前に進み出る若者たちを、常に支援してきました。
「トリスタンくんのような事例から明らかなことは、若者のリーダーは重要な役割を果たすことができるということです。必ずお金が伴うというわけではありませんが、トリスタンくんの場合はミャンマーの友人たちとの固い絆の表れとして、募金を集めたのです。」(ユニセフ・マレーシア事務所ユスフ・オマール所長) また、トリスタンくんがこのイベントを行ったもうひとつのきっかけがあります。それは、お兄さんのティモシーくんです。彼は11歳のときにプールを236往復も泳いで、マレーシア国内の孤児のための募金集めを行ったことがあったのです。 「僕がお兄さんから学んだように、今回のイベントが他の若者の行動のきっかけになればいいなと思います。別に特別なことをする必要はありません。ただ、やりたいことを果たすために努力すればいいんです。」
************** ◇ 募金のお願い ◇ 日本ユニセフ協会では、ミャンマーで被災した子どもたち みなさまのご協力により、現在までに350万米ドル(369,910,000円) |