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財団法人日本ユニセフ協会

世界の子どもたちは今

100万人が被災
メキシコ タバスコ州で大洪水

【2007年11月2日 メキシコ・メキシコシティ発】

記事
タバスコ州を襲った大洪水の状況を伝える
2日付ユニセフ本部ホームページ記事

メキシコ南東部のタバスコ州が、過去50年間で最悪の洪水被害に見舞われています。100万人以上が被災。うち、3分の1が子どもです。

何千世帯もの人々が、洪水によって家からでることが出来ず、食料や医薬品が手に入れにくい状況におかれています。また、安全な飲料水が手に入りにくい状態です。

既にメキシコ史上最悪の自然災害のひとつとまで言われている状況の中、メキシコの緊急支援チームは、屋根の上に避難した家族を救出し、避難所に収容するために懸命の努力を続けています。週末にかけてさらなる豪雨が予報されており、メキシコ政府は、厳戒態勢を取っています。

メキシコ政府 非常事態を宣言

「状況は非常に深刻です。」タバスコ州を訪れたフィリップ・カルデロン大統領は、メキシコ全土に向け、義援金のほか、飲料水、缶詰、医薬品、衣服、家庭用品などの援助物資を求めました。

タバスコ州には非常事態が宣言されました。同州のアンドレス・ラファエル・グラニエ・メロ知事は、次のように語っています。「この状況は、2005年にアメリカ・ニューオーリンズ州を襲ったハリケーン、カトリーナの時と同じ位の規模の被害を与えているようです。」

1日(木)には、州都ビヤエルモサの中心部を流れるグリハルバ川の上流のダムが決壊。浸水した市街地の住民が、軍隊の手によって郊外に避難しました。2日現在、ビヤエルモサの中心部は、完全に水没・孤立しています。

被害状況と緊急支援活動

タバスコ州に住む半数以上の人が、緊急事態宣言によって、影響を受けました。タバスコ州の人口の36パーセントが18歳未満の子どもたちです。報告によると、州の耕作地は全て水没。学校の70パーセントが損害を受けています。

「ユニセフは、様々な支援物資を日ごろから備蓄し、メキシコ政府による支援活動をいつでもサポートできる体制を整えています。今回の災害の発生を受け、出来るだけ早い段階で、被災した子どもたちに対する心のケアサポートをスタートさせる準備を進めています。また、一日でも早く学校が再開できるよう、地元当局を応援していきます。」ユニセフ・メキシコ事務所のダニエル・カマゾン副代表は、こう報告しています。

メキシコ政府保健省は、コレラやデング熱などの伝染病の発生・拡大の危険性を訴えています。ユニセフをはじめとするメキシコの国連緊急支援対応チームは、こうした状況に対応するための準備を進めています。

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◇ 募金のお願い ◇

ユニセフは、世界各地で発生している洪水や地震などの自然災害の被災者のために、緊急・復興支援活動を行っています。日本ユニセフ協会では、ユニセフが各地で実施する自然災害への緊急・復興支援活動を迅速に支援するため、自然災害緊急募金を受け付けています。
皆様のご協力をお願い申し上げます。

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