
パレスチナ・ガザ地区情勢
子どもたちが語る激しい攻撃と恐怖
戦闘開始後、殺害された子どもは少なくとも181名
【2014年7月24日 エルサレム発 (ユニセフ・パレスチナ事務所のFacebookページより)】
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© UNICEF/Eyad El Baba/2014 |
ガザ南部のラファでの激しい戦闘から逃れ国連運営の学校に逃れてきた子どもたち。眠っている子どもたちの前で泣くパレスチナの男の子(7月21日撮影) |
激しい戦闘が続くパレスチナ・ガザ地区。ユニセフ・パレスチナ事務所がSNSを通じて、現地の情報を伝えています。
現地最新情報
- エルサレム7月24日(木)18時時点で、過去24時間内にガザで殺害されたパレスチナの子どもは15名との報道
- ガザ市東部近郊では、戦闘中に少なくともパレスチナの子ども20名が殺害された
- 戦闘開始後、イスラエル軍の空爆と攻撃で少なくともパレスチナの子ども181名が殺害されたとの報道。1日平均10名が殺害されている。殺害された子どもの3分の2は13歳以下、最も幼かった子どもは生後3カ月。
※殺害されたパレスチナの子どもは、22日の146名から35名増加
- 人口の9%にあたる14万人以上の人が、ガザ地区の学校に避難、避難する人々の数は増加の一途
- 24日午後、何百人もが避難していたガザ北部・ベイトハヌーン(Beit Hanoun)のUNRWA(国連パレスチナ難民救済事業機関)運営の学校が攻撃されたとの報道
- 潘基文国連事務総長は、本攻撃のニュースに際し、遺憾の意を表明、報道によると、女性と子ども、国連職員が殺害されたとのこと
ユニセフ・ガザ現地事務所所長のコメント
ユニセフ・ガザ現地事務所のペルミル・イロンシド所長のコメントは以下の通り
「今のガザに子どもやその家族が安全な場所など、どこにもありません」
「一般市民を保護すること、支援を必要としている人たちへ支援を行うために、安全な人道アクセスが必要です。ガザには持続的な解決法が必要であり、こういった事態が1年おきに起きてはならないのです(補足:2012年のガザ空爆を踏まえ)」
「ガザ地区の子どもたちは、心にも体にも傷を受け続けています。先日、病院で4歳のシャイマという女の子に会いました。母親と兄弟たちを恋しがっていました。しかし、全員シェルターを探しに行ったときに殺害されてしまったのです。そして、父親とシャイマちゃんだけが生き残りました」
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子どもたちが語る激しい攻撃と恐怖
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© UNICEF/ Sajy Elmughanni/2014 |
家族全員で学校へと避難してきた12歳のバデルくん(写真左:7月23日撮影) |
7月23日、ユニセフ職員は、シェジャヤ(Shejaya)での激しい戦闘から逃れ、ガザ市にある公立のハママ(Hamama)基礎学校に避難している子どもたちと会い、話を聞きました。
バデル(12歳・写真左の男の子)
「家族と一緒に家にいて、部屋に隠れていました。近くで爆音が聞こえると、家全体が揺れました。外は暗く、電気も使えせんでした。爆発するたびに、その炎で部屋が明るくなるのです。ぼくもお母さんもみんな泣きました。夜が明けるまで待ってから、逃げました。この学校は安全だと思って来たのです」
サルサビール(10歳)
「怖いから家には戻りたくありません。家族全員で、走って逃げてきました」
カマール(10歳)
「避難している学校は安心です。家のすぐそばや遠くでの攻撃音をたくさん聞きました。学校にいるほうが、家よりもいいです。もし家に戻ったら、死んでしまうと思います」
マラク(9歳)
「家にいたときに、攻撃されました。家族全員でおじさんの家に逃げましたが、おじさんの家も攻撃されました。すべてをおいて、学校まで逃げてきました」
アナス(11歳)
「近所にいた友達に会いたいです。みんなが逃げられたのかも、生きているかどうかもわかりません。お父さんに聞いたけど、教えてくれませんでした。お父さんはニュースを聞いて、今の状況をとても心配しています」
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