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ロシア連邦・チェチェン共和国の首都グロズヌイの屋内のサッカー場には、11人の若者がよく集まって練習しています。彼らには、片足がありません。それでも、この紛争の負の遺産を克服するためにゴールを狙います。 地雷対策生存者支援プログラムの一環として、2002年にユニセフの支援を受け、地元のチェチェン語で「山の声」と名づけられたNGOがこのサッカーチームを作りました。ユニセフは、このチームにサッカー用具一式を提供して、チェチェン共和国の首都グロズヌイを破壊した紛争で唯一残った体育館をトレーニングのために補修しました。 ユニセフの中欧・東欧/独立国家共同体地域事務所のマリア・カリビス所長は最近、このサッカーチームを訪ね、「私たちの模範」だと彼らを称賛しました。 ユニセフのカリビス所長との面談で、チェチェン共和国のラムザン・カディロフ大統領は紛争で障害を負ったアスリートが「ホームグラウンドにできる」大型の新しいスポーツ複合施設建設を約束しました。 地雷がもたらす社会的損失 紛争の負の遺産である地雷や爆発物は、チェチェン共和国の市民、特に子どもたちにとって、深刻な脅威であり続けます。
ユニセフ・ロシア連邦事務所の調べでは、1994年以来チェチェン共和国では3,000件以上の地雷による事故が発生、うち、700件は死者がでています。地雷や不発のままの兵器による悲劇が起こっていない場所は、ここチェチェン共和国ではありません。こうした悲劇の犠牲者の中から、この国の将来を担う経済学者や政治家、教師やもちろん子どもたちの親となる人物が誕生したかもしれないのです。 「山の声」計画はこれまで、地雷や不発弾被害で肉体的にも精神的にも傷ついた多くの青年たちに、大きな癒しの体験を与える活動をしてきました。 ユニセフの支援により、「山の声」のサッカー選手たちは、国内外で多くのトーナメントに参加して、優秀な成績を収めてきました。このチームは、ロシア連邦内でも知らないものはいないほど有名になり、選手のうち二人は障害者の国内選抜チームに選出されました。連邦政府内務省がセッティングした国内トーナメントで、チェチェン人の選手のひとり、ムスリム・ツンスタフくんはベスト・ストライカー賞を獲得しました。
人道危機緊急募金郵便局(ゆうちょ銀行) *公益財団法人 日本ユニセフ協会への寄付金には、特定公益増進法人への寄付として、所得税、相続税、法人税の税制上の優遇措置があります。また一部の自治体では、個人住民税の寄付金控除の対象となります。 |