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セネガル:乳幼児死亡率を下げるための保健センターが活躍!4月17日から19日、世界の保健専門家のリーダーたちや政策決定者、議員たちが2015年のカウント・ダウンに向けて南アフリカに集まる予定です。2015年の会議では、子どもと女性の死亡率について話します。これは、そのストーリーの中のひとつです。 【2008年4月10日、セネガル発】 ビントウ・サバリーさん(21歳)は、水も電気もない遠くのマウンティング・ハマディ村で、元気な子どもを3人も産みました。 最近、もっともサバリーさんの記憶に新しいのは、マウンティング・ハマディ村からわずか5キロのところに、新しく保健センターが建設されたことです。その保健センターは、周辺にある35の村の、実に1万人ものひとにサービスを提供できるのです。また保健センターには薬局、検査室、それに分娩室まで備えられているのです。 「私の村には、最低限の治療しかできない、小さな診療所しかないんです。私を含めて、この村の女性にとって、この保健センターはとても大切です。この診療所がなければ、30〜40キロも遠くに、大金を払って治療を受けにいかなければならないんです。 栄養面での成功秘話
サバリーさんは、子どもの生存の改善に、中でも栄養面に力を入れて熱心に取り組んでいるこの国に暮すことができて、とても幸せです。セネガルの国家栄養コーディネーターのビラム・ンディアヤ博士は、栄養を、その他のサービス供給のきかっかけにすることで、セネガルは、西アフリカの国の中で、もっとも栄養不良のひとの割合が低い国になったのだと話してくれました。 「セネガルは、1995年から2005年の間に、栄養不良の割合を22パーセントから17パーセントに減少させることに成功しました。政府は、栄養不良を深刻な問題として扱っています。私たちは、首相官邸に、国内委員会を設けて栄養不良改善に取り組んでいます。」と、ンディアヤ博士は話します。 栄養不良への取り組みには、非営利企業の研究・開発施設との協力の強化とともに、国を挙げての母乳育児キャンペーンがあります。 母親と子どもを途切れずに診ること
ユニセフ・セネガル事務所のイアン・ホップウッド所長は、もっとも生存の危機が高くなる時期の母親と子どもを守るアプローチの重要性を、語ります。 「お母さんとその子どもの面倒を途切れずに見ることは、とても重要なことだと思います。なぜなら、本来、お母さんとその子どもは一組にして考えているでしょう。」と、ホップウッド所長は語ります。セネガルでは、5歳未満で死亡する子どもの半数は、実は、1歳未満であることに注意するよう話しました。 ホップウッド所長は、コミュニティーにできるだけ近い場所で、ひとつにまとめた保健サービスのパッケージを受けられることが重要な目標のひとつだと、強調しました。 全国規模のプログラム作り 新しい保健センターで、サバリーさんの9ヶ月の娘は、彼女の村ではありふれた呼吸困難の治療をうけました。保健センターには、毎日約30人の女性が訪れます。ほとんどが、マラリアや、呼吸困難、腸内寄生虫の治療を受けに来るのです。 セネガルの小児科のリーダーは、次のステップとして、マウンティング・ハマディの成功プログラムを他の地域でも行おうと話します。 「今こそ、規模を拡大すべきよいチャンスです。これまでに、とても大変興味深い成功事例があります。限られた資源でも、実際に新生児の死亡を減少させることができるんです。」と、アバス・ンダオ・デ・ダカール病院のオスマンネ・ンディアヤ医師は話してくれました。 |