南スーダン:内戦危機
3月末までに約40万人が避難する恐れ
【2014年1月4日 南スーダン共和国・ジュバ発】
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© UNICEF South Sudan/2013 |
「u,n,i,c..」と棒で指しながらユニセフのロゴを読む避難民の男の子(ジュバのTompingにて) |
戦闘が激化し続ける南スーダン共和国。3月末までに約40万人もの避難民となる恐れが生じています。現地における人道状況ならびにユニセフの活動のハイライトをご紹介します
数字で見る概況
- 避難している人たち:19万4,000人
- 上記内で国連施設に避難している人たち:5万7,500人
※OCHA 2014年1月1日時点
自宅を離れ、国内外に避難する人が急増
- OCHAの見込みでは、3月末までに約40万人が避難生活に
- 戦闘下にある地域には、すでに22万8,000人の難民
- 国外へ逃れる人も急増
スーダンに1,850人、ケニアに1,650人、ウガンダに13,000人、エチオピアに5,286人が避難
優先すべき支援分野は保護と水と衛生
優先的な支援分野は保護、水と衛生、食料、栄養、日用品、シェルター、保健
<保護>
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© UNICEF South Sudan/2013 |
国連施設で進められている予防接種の準備の様子 |
- 家族と離散した子どもの登録ならびに保護が開始
- Tompingの国連施設に避難している人のうち、少なくとも5世帯が子どものみの世帯であることが判明
- こうした子どもたちは、日々を生活するのも極めて困難
- 散り散りに避難してきたために、家族や親族とはぐれ、自宅の様子などの情報が圧倒的に不足し、不安に直面
- 避難先では、民族間感情の緊張が高まっている状況
- 避難先外では、銃撃、女子や女性へのレイプ、拉致などを確認
- 子どもが武装勢力に引き込まれ、殺傷されているほか、不発弾に遭遇するリスクも高まっている
<水と衛生>
- 国連施設への避難では、限られたスペースに人が密集しているため、衛生環境の悪化が大きなリスクに
- 酷暑の上、水分を十分に取れず体調を崩す子どもが増加、診療所へ来る人の3割が下痢に、コレラ発生のリスクも
- ユニセフなどは、ジュバで避難生活を送る人3万人に安全な水を供給
- ジュバ市内の国連南スーダン派遣団(UNMISS)の施設2カ所で、400基以上のトイレの建設を支援し、2万3,000人から3万人が使用
<保健>
- Tompingの施設とジュバの国連施設で予防接種を実施
(はしか:6カ月から15歳までの子ども19,853人/ポリオ:0歳から15歳までの子ども20,988人)
- ベンティウ(Bentiu)、ボル(Bor)、アウェイル(Awerial)で安全な水の供給とトイレの設置などを実施
- ベンティウとアウェイルでは、緊急保健プログラムを支援すべく、医療品なども提供
- 上記以外の場所へのアクセスは極めて困難につき、現時点では、ボル、ベンティウ、マラカル、アウェイルでの人道支援を拡大
■参考情報:南スーダンに関する統計(出典:ユニセフ『世界子供白書2013』)
総人口 1,031万4,000人、5歳未満児死亡率(出生1000人当たり) 121人(世界で15番目の高さ)
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