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財団法人日本ユニセフ協会

世界の子どもたち

南スーダン:内戦危機
家族とはぐれた子どもはジュバで少なくとも189人

【2014年1月15日 南スーダン共和国・ジュバ発】

激化する戦闘のなかで、安全を求め自宅を離れ避難民となる人々が増え続けています。混乱のさなか、家族と離ればなれになってしまう子どもの数も増え続けています。ユニセフは避難している人々への支援や、家族と離ればなれになった子どもたちの保護を、全力で行っています。
現地における人道状況ならびにユニセフの活動のハイライトをご紹介します 。

数字で見る概況

  • 避難している人数:41万3,000人(12月15日以降、国内で避難している人の数)
  • 避難している人のうち18歳未満の子どもの数*(推計):21万1,325人
  • 国外に避難している人数:7万4,300人
    ※OCHA 2014年1月13日時点

2014年人道支援必要支援額:7,410万米ドル(現時点で99%の資金が不足)

概況

  • 避難者が多くなっているのは、中央エクアトリア州、西エクアトリア州、ジョングレイ州、ユニティ州
  • 最大の懸案は、最も支援が必要な地域へのアクセス、対立の激化が背景に
  • 国内避難民のうち約51%は何らかの支援を受けている
  • 国連やNGOの事務所や車、倉庫が略奪にあい、支援活動に支障をきたしている
  • これまでに、ユニセフは87,500人の避難民に1日あたり15リットルの水を供給
  • ユニセフの支援により、ジュバ、ベンティウ、アウェイルの避難民キャンプで、15歳未満の避難民の子ども32,846人にポリオとはしかの予防接種、ビタミンAと虫下しの投与を実施
  • ユニセフなどの支援を受け、教育相と科学技術省は、小学校の卒業試験を実施、避難民462人も受験
  • 戦闘開始以来、医療施設で治療を受けた銃創負傷者は国内で2,600人以上、死者は推定10,000人以上
<子どもの保護>
© UNICEF South Sudan/2014/Kolok
7歳から17歳までの兄弟8人の長男ニャンソンくん(17歳)。兵士である父親は兵舎に、母親は離れた村にいるため、子どもたちだけで、ジュバの難民キャンプで避難生活を送っています。「両親がいない暮らしは簡単ではありません。食料や調理用の炭の配給がもらえず、お腹を空かせていることもあります」(ニャンソンくん)

ジュバ

  • 家族とはぐれた子どもは189人、前の週より9%増加、30人が家族と再会
  • 親がはぐれた子どもを探しているケースは76件、前回報告より5%増加、11%が再会
  • 子ども73人が里親の元で生活
  • 2つのキャンプでの子どもの心のケアの戦略を立案中
  • 性的暴力を受けた子どもたちのための治療を開始

アウェイル

  • 家族とはぐれた子どもは21人
  • 親がはぐれた子どもを探しているケースは8件
  • 家族の元へ戻れた子どもは2人
  • 子ども向けのレクレーションキット10セットや衛生キット20セットなどを提供し、子どもにやさしい空間を準備中

■参考情報:南スーダンに関する統計(出典:ユニセフ『世界子供白書2013』
総人口 1,031万4,000人、5歳未満児死亡率(出生1000人当たり) 121人(世界で15番目の高さ)

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