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財団法人日本ユニセフ協会

世界の子どもたち

スリランカ:人道危機に直面する人々


【2009年4月27日 スリランカ発】

© UNICEF/SL/2009

ユニセフは27日、50トンの緊急支援物資をスリランカのコロンボに空輸しました。この支援物資は、激しい武力衝突の中で必死に避難してきた10万人以上の人々の緊急のニーズに対応するべく、スリランカ北部へ急送される予定です。

この緊急物資には、栄養補給物資、飲料水のための水処理装置、経口補水塩、医療品が含まれています。さらに28日(火曜日)には、追加の支援物資が空輸される予定です。

「スリランカは、緊急に支援が必要な人道危機に直面しています。」ユニセフ・スリランカ事務所のフィリップ・ドゥアメル代表は話します。「私たちは、支援が緊急に必要な人が約25万人いると推定しています。」

© UNICEF/SL/2009

先週ユニセフは、激化する紛争から逃れたばかりの人々のために、高カロリービスケットを50トン届けましたが、それ以前にも数週間にわたって130トン以上の栄養補助物資を栄養不良の治療のために提供しています。

同時に、衛生キット数万セット、水タンクとトイレ数百個を提供したほか、バブーニヤ総合病院の緊急小児・産科病棟の建設も支援しています。また子どもたちのための教育キットの配布も実施しています。

多くの子どもたちを含む数万人の市民が、未だ北部で身動きが取れない状況を強いられており、子どもたちを取り巻く状況は大変悲惨です。爆撃の中に取り残されるだけでなく、人々は厳しい食糧と飲料水の不足、また麻酔薬や抗生剤などの基礎的医療品の欠如に苦しんでいます。

紛争から逃れた人々は、飢えて疲れきった状態で人で溢れた避難キャンプに辿り着きます。その上、多くは負傷していたり、病気や栄養不良であったりします。

ユニセフは、保健、栄養、水と衛生、子どもの保護、教育の分野の緊急のニーズ対応するため、500万米ドル(約5億2500万円)の支援を国際社会に要請しています。

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