タイ南部:政情不安
暴力の犠牲になる子どもたち
2004年以降、子ども62人が殺害、387人が負傷
【2014年2月5日 バンコク発】
ユニセフは、タイ南部地域において子どもたちへの暴力が横行し続けていることに、強い懸念を表明します。この地域は、タイからの分離独立運動を掲げる武装集団の存在によって長い間情勢不安が続いており、2月3日の夜にも、深南部ナラティワート県での少年3人が殺害されました。
タイ国内のメディアによると、殺害された少年はそれぞれ3歳、5歳、9歳で、村のモスクの礼拝から帰る途中、家の前で家族とともに銃撃されました。一緒にいた父親と妊婦である母親も負傷しました。地元警察は、この襲撃が周辺地域で発生している武力衝突に関連しているかを調べています。
ユニセフ・タイ事務所のビジャヤ・ラジバンダリ代表は、「罪のない子どもたちに対する襲撃について、ユニセフは深い憂慮を表します」と話します。「私たちは遥か南の深南部に住む子どもたちへの止まない暴力について懸念しています。この暴力を止めなければなりません。子どもたちが暴力の犠牲にならないよう、この武力衝突に関わるすべての人々に、力を尽くす行動を求めます」
民間団体のディープ・サウス・ウォッチによると、この武力衝突が勃発した2004年1月以来、15歳以下の子どもたち62人が殺害され、387人が負傷しています。
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