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FCバルセロナがウガンダのキッズ・サッカーリーグを招待<2007年2月 スペイン・バルセロナ> 冷たい雨が降り注ぐ中、テレビカメラやカメラマンに囲まれて、ウガンダからきた16人の少年たちは辛抱つよく待っていました。そして試合の時間になると、スタジアムの観衆から暖かい歓迎を受けて、FCバルセロナのスタジアムであるカンプノウのピッチへと歩き出しました。 少年たちは落ち着いた様子で入場しましたが、試合後には「自分たちに何が起ころうとしているのかわからなかったよ」と語るほど興奮していました。キッズ・リーグの一人、アリも「本物のロナウジーニョを見たんだ」と夢中になっていました。 ウガンダにある十代の若者が所属する“キッズ・リーグ「The Kids League(TKL)」は、現地のユニセフ事務所がサポートするNGOです。スペインの名門サッカークラブであるFCバルセロナが、ユニセフが取り組んでいる、子どもの発達のためのスポーツ・プログラムの重要性をアピールしたいという想いから、TKLのメンバーを招待。クラブハウスでの選手との交流や、FCバルセロナのジュニア・チームとの親善試合などの3日間をプレゼントしました。 スポーツを通して学ぶことTKLの活動は、3年前にウガンダの首都カンパラでスタートしました。スポーツやレクレーションを通じて、200人という子どもたちが一つになっています。
「君がウガンダの村でボールを投げたら、10分以内に100人の子どもたちが集まるよ」 TKLの国内プログラム・ディレクターのトレバー・ダッドリーさんは語ります。「サッカーであろうがバレーボールであろうが、どんなスポーツでも子どもたちの間にある垣根を無くし、磁石みたいに子どもたちをひきつけて団結させる素晴らしい手段になるんです」 TKLのプロジェクトは、身体を健康に保ち、教育を普及させるために重要なメッセージを伝える強力なツールを提供し、既に目に見える成果を上げています。ダッドリーさんは、TKLが活動している学校では出席率もよく、子どもはHIV/エイズなどの問題についても意識が高といいます。 「キッズ・リーグのような活動に参加することで、彼らは自分自身を信じるようになり、振る舞いも変化しました。規律を守り、謙虚な気持ちを持つだけでなく、人生に対して前向きになるのです」とコーチは言います。
TKLでは、問題を抱えている子どもたちの多くが20年にもおよび紛争や暴力に晒されているウガンダ北部の出身です。ウガンダ北部では、紛争がほぼ収束した現在でも100万人以上が、安全とはいえない厳しい状況の国内避難民キャンプで生活しています。 「毎日、危険と隣り合わせの場所から通っているんだ」キトグム地区にある避難民キャンプに住んでいる、14歳のリチャード君は語ってくれました。「TKLに入る前は最悪だった。一日中何もやることがなくて、いつも明日の心配ばかりして過ごしていたんだ。今は幸せだよ、外出もできるし、別の場所を見ることができるからね」。 スポーツを通じて、TKLの子どもたちはチームワークや仲間づくり、リーダーシップのスキル(技術や知識)を学んでいます。審判員やコーチ、記録者や管理者などはコミュニティのボランティアが担当してくれます。時には、子どもたちの親が参加することもあります。
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