ウクライナ・クリミア情勢:
最も必要な支援は心のケア
2,000人が自宅を離れ避難、大半は女性と子ども
【2014年3月21日 ウクライナ・キエフ発】
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© UNICEF Ukraine |
ウクライナの男の子。※本文とは直接関係がありません |
ウクライナ南部のクリミアでは、2,000人が自宅を離れ避難、その大半は女性と子どもとの報告があります。混乱が続くなか、ユニセフは必要とされる支援活動を進めています。
数字で見る概況
- クリミアの人口:202万4,056人
(ロシア系人口:118万441人(58%)、タタール系人口:24万3,433人(12%)、ウクライナ系人口:492,227人(24%)) ※ウクライナの人口調査(2001年)による
- クリミアの子どもの人口:34万4,263人
- ロシアと国境を接する東部3州の子どもの人口: 141万3,142人
(ルハンスク州 33万4,455人、ドネツク州 66万2,245人、ハルキフ州41万6,442 人 )
※上記2件:2013年1月時点:ユニセフ・ウクライナ事務所の要請でウクライナ統計委員会が実施
現地の様子
- クリミアでは自宅を離れ避難生活を送る人が出ており、その数は増える見込み
- 避難生活を送っている人は2,000人で女性と子どもが大多数、8割を占めるのが少数民族のタタール系
- ウクライナの西部(リビフ州)や中央部(ビンニツァ州、イワノ・フランキスク州)に避難
- 避難者ならびにクリミアの子どもたちには、心のケアの必要性が最も高いとの報告あり
- クリミアにはHIVと共に生きる人が4,345人(うち192人が子ども)おり、治療が受けられなくなる恐れ
- 一部では学校を避難所とするといった動きが出ており、ユニセフは、子どもの居場所として学校を確保すべく、ほかの施設の利用を呼び掛けている
- 現時点では、学校は通常通り開いており、出席率も変わらない
- 一方で、心のケアを求める声が増えてきており、支援の必要度が最も高い
- 東部と南部では、子どもも保護者も治安への不安や暴力の増大への恐れ、今後の見通しが立たないことなどから、ストレスや不安が高まっている
ユニセフの動き
- 緊急支援物資で衛生キット1,000セットを発注、現在、人道支援物資としての入管手続き待ち
- ユニセフは、今週、ウクライナ西部の避難民の調査を実施
- ニューヨーク本部の水と衛生の専門官とコソボの緊急調整官が応援に入り、他の国連機関と共同で今後の支援プログラムを策定する見込み
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