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イエメン:紛争地の人々に届けられる支援物資【2009年8月24日 イエメン発】
イエメンの首都サヌアから北に約240キロの場所に位置するサアダ。この地で2004年に勃発した武力紛争。最近その激しさが増しています。 これまでに、推定12万の人々が避難を余儀なくされています。子どもと女性たちが、最も厳しい立場に立たされています。 「混乱した状況で、何も持たずに家から避難してきた最も弱い立場の子どもと女性たちに手を差し伸べるため、全力で活動しています。厳しい状況だからといって、支援の手を緩めるようなことはありません。私たちの支援を切望している子どもと女性たちのために活動を続けます。」ユニセフのアブドゥ・カリモウ・アジバデ代表はこのように話しました。 ユニセフは、新たな避難民の流出に対応するため、トラック3台分の支援物資を現地に急送しました。 緊急人道支援活動
避難を強いられた550世帯以上の人々が、現在、緊急人道支援を待っています。 「今のところ、私たちは地元の人々の寛大な援助によってなんとか暮らしています。しかし、これから先、いつまでこんな暮らしを続けることができるでしょうか?」 ある避難家族は、ユニセフのスタッフにこう訴えます。 衛生キット、飲料水浄化用フィルター、飲料水携行用ポリタンク、毛布、石鹸などの日用品を含む支援物資を載せたユニセフのトラックが、21日には現地入りし、その日のうちに避難民に配布される予定です。 最も弱い立場に置かれた子どもたち武力紛争が始まってから、子どもたちは、かつてより、病気や栄養不良に陥ったり、暴力にさらされたりする危険性に晒されています。食糧不足やまともな避難場所の欠如、社会的な支援や医療支援が不足していることが、サアダの子どもたちを危険な状況に追いやっているのです。 さらに、最近の武力紛争の激化により、飲料水と十分な衛生施設(トイレ)の提供や予報接種の実施にも支障が生じており、栄養治療センターも、現在その機能を停止している状態です。 |