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イエメン:緊急支援を待つ子どもたち【2009年8月28日 ニューヨーク発】
イエメンで悪化する武力衝突。この影響で、避難を強いられた10万人以上の人々が、さらに厳しい立場に立たされています。 ユニセフをはじめとする人道支援機関の必死の活動にもかかわらず、武力紛争の影響を受けている多くの弱い立場の人々が体調不良を訴えていると、ユニセフ・イエメン事務所のアブドゥ・カリモウ・アジバデ代表は話します。多くの人々は、救援物資がまだ届いていない一時避難キャンプでの生活を余儀なくされています。 今週初め、ユニセフのアン・ベネマン事務局長は声明を発表し、ユニセフは、武力紛争の影響を受けているイエメンの人々への支援活動を行う用意があると宣言しました。 「緊急に必要とされる人道支援活動を展開するためには、(支援活動に関わるスタッフの)安全を確保することが最も重要です。子どもたちが罪のない犠牲者となってはなりません。」ベネマン事務局長はこのように訴えました。 子どもたちのための「安全地帯」ユニセフは、紛争地帯の外に設置されたキャンプに避難している人々に対して、飲料水、衛生施設(トイレ)などの配布を進めています。これまでに、飲料水浄化用フィルター約825枚、飲料水携行用ポリタンク1,000個、衛生キット500セット、水浄水タブレット30万個が配布されました。現在、今後必要とされるその他の支援物資の手配を進めています。 また、ユニセフは、避難キャンプに、栄養不良の子どもたちのための給食センターや、「子どもに優しい空間」を設置しました。 既に5年間にわたって断続的に続いている武力紛争が、激しさを増したのは1ヵ月程前。現在、サアダ、ハッジャ、アル・ジョーフ行政区域で、激しい戦闘が続いています。 |