
ジンバブエ:コレラの流行が幼い命を奪う
【2008年12月15日 ジンバブエ発】
 |
© UNICEF Zimbabwe/2008 Myhren |
娘のシュミライちゃんの写真を見せるサラ・マサラクファさん。シュミライちゃんは、コレラが流行しだした頃の最初の犠牲者のひとりである。 |
サラ・マサラクファさんは、まだ悲しみにくれています。マサラクファさんの2歳の娘、シュミライちゃんが、コレラによって2ヶ月前に亡くなったのです。
「シュミライは、私のたった一人の娘でした。とてもかわいい子でした。」マサラクファさんは、シュミライちゃんの写真を見せながら話してくれました。「娘を助けるためにできる限りのことをしたと思っています。でも、娘は死んでしまいました。」
ハラレ近郊のブディリロでは、過去3ヵ月の間に、200人近くがコレラで命を落としました。シュミライちゃんは最初のほうの犠牲者です。
命を奪う水
 |
© UNICEF Zimbabwe/2008 Myhren |
ハラレ近郊のブディリロで、井戸から水を汲むサラ・マサラクファさん。水道が使用できなくなってから数ヵ月になるが、保健専門家たちは、多くの井戸が、下水道に近すぎる場所に掘られていると指摘している。 |
マサラクファさんは、シュミライちゃんが一週間、痛みに耐えながら苦しんでいる姿を見てきました。処方された薬が効かず、マサラクファさんは、自分の娘が弱っていくのをなすすべもなく見守っているしかありませんでした。
「お医者さんに診てもらいに診療所に行きました。そして娘は病院で死んでしまいました」と、マサラクファさんは話します。
8月から、ジンバブエ全土で783人がコレラにより死亡しています。ブディリロは、最もコレラの発症件数が多い地域です。
コレラは治る病気ですが、ジンバブエでは、保健システムの崩壊、安全な飲料水の不足、劣悪な廃棄物処理とインフラ管理のためにコレラが急速に広がりつつあります。
マサラクファさんは、水道水が使用できなくなり、仕方なく浅い井戸から水を汲んで使っていたといいます。しかし、残念ながらこれが悲劇につながりました。井戸が下水道に近すぎ、水はコレラ菌だらけだったのです。
治療と予防の努力
ユニセフ・ジンバブエ事務所は、コレラによる死亡者数を最小限に食い止めるための活動を進めています。安全な飲料水を給水車で運び込み、浄水剤や経口補水塩を提供し、コレラの治療センターを支援しています。
ユニセフは首都ハラレに蓄積しているゴミを集める努力もしています。
「コレラの治療だけでは、十分ではありません。ゴミがきちんと処理されていない場所にある家に戻っても・・・。」ユニセフ・ジンバブエ事務所 ローランド・モナッシュ臨時代表は話しました。「このゴミがコレラにとってはまたとない繁殖場所となっているのです。 ですから、ゴミを取り除く必要があるのです。」
ユニセフの活動(12月16日現在)
 |
© UNICEF ZIMBABWE |
ユニセフは、緊急事態の専門家12人から成るチームを編成、水、衛生、保健、教育、子どもの保護と栄養などの問題に対処しています。さらに、ロジスティクスや掘削孔を掘る専門家も緊急招集し、支援の強化にあたっています。
コレラ治療センターへの支援も行っており、点滴、経口補水塩(ORS)、コレラ用ベッド、遺体袋、バケツ、石鹸等を提供。ユニセフはまた、1日53万リットルの清潔な水を給水車で提供し、井戸の消毒にあたっています。衛生活動の推進はいうに及ばず、水を使用している場所で浄水を行い、きれいな水が得られるよう掘削も行っています。
ユニセフの主要な活動は安全な水を提供し続けることにあります。そのため以下の活動を続けることとなります:
- ジンバブエのすべての街で水の浄水が行えるよう、これから4カ月間分の、硫酸アルミニウムを提供。
- コレラが流行している地域で、清潔な水が得られるよう掘削を行う。
- 浄水剤の配布を広く行う。
みなさまのご協力とご支援をよろしくお願いします。

|トップページへ|コーナートップへ戻る|先頭に戻る|