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緊急支援情報UNICEF緊急募金情報 東ティモール2000年12月20日 受付は終了しました 1.概況 昨年夏に発生した東ティモールにおける騒乱は、現在も住民の生活に大きな影響を与えています。暴力行為がピークに達した時、人口80万人の約3分の2が避難を余儀なくされました。大多数の避難民は現在までに家に戻ることができましたが、なお10万人以上がインドネシアと東ティモールの境界線近辺の避難キャンプで暮らしています。 人口増加が著しいディリでは産業基盤が脆弱なため、雇用の大部分がUNTAET(国連東ティモール暫定統治機構)や国連機関、NGOによって提供されています。それでも行政のティモール化が進み、閣僚ポストの半分はティモール人が任命され、ティモール人だけの立法機関も設置されました。
2.ユニセフの活動
●教育 治安回復直後より、ユニセフは教育分野での支援を開始しました。ティモール内13地区のすべてにおいて教育委員会の設置を支援、校舎の修復を行い、授業のための基礎教材の提供と教員の給与に対する補助を行っています。6月に学期を終えるまでには、17万人以上の子どもが小学校に戻ることができました。 ●保健 深刻な電力不足の中、ユニセフはワクチンを低温保存、輸送するための冷蔵庫やアイスボックス、ワクチン輸送容器や灯油を提供し、今年の4月には予防接種キャンペーンを実施することができました。10月には新学期の開始にあわせて「全国予防接種デー」を実施しました。各地区における保健サービスの再開を支援するため、助産婦、保健ボランティアなどの訓練を行います。 ●水と衛生 騒乱によって多くの井戸やトイレが破壊されたため、ユニセフは農村・都市部両地域において、トイレや給水システムの補修・新設プログラムを実施しています。そのために、東ティモールの保健当局に以前雇用されていた職員などによる「東ティモール衛生組合」の設立を支援しました。また、衛生知識の普及に関する訓練コースを開設、現地のティモール人が多数参加してコミュニティの給水、衛生状況についての評価を行い、対策計画を立案しました。 ●子どもの権利の保護 ユニセフはUNTAETやNGOと協力して子どもの保護活動の幅を広げ、国際養子縁組や暴力の防止などの問題で助言を行い、暴力の被害を受けた女性や家族のために活動する女性グループをサポートしています。また、紛争により家族から引き離された子どもに関する調査と人権推進のための活動を行っています。 3.緊急募金のお願い 財団法人日本ユニセフ協会は、東ティモール内外の子どもや女性に対するユニセフの緊急・復興援助を支援する「東ティモール緊急募金」の受付を行っています。郵政省のご協力により、この募金に関する送金手数料が免除されます。皆様のご支援を宜しくお願い致します。
お問合せ:(財)日本ユニセフ協会 協力事業部 |