緊急支援情報
カンボジアとベトナム、大洪水に見舞われる
子どもと女性に深刻な影響
日本ユニセフ協会、緊急募金の受付けを開始
財団法人 日本ユニセフ協会
2000年10月31日
受付は終了しました
カンボジア、ベトナムを流れるメコン川の洪水の被害を受けた子どもと女性に対するユニセフの緊急援助を支援するため、財団法人日本ユニセフ協会(本部:東京都新宿区 会長:澄田 智)は「メコン川洪水緊急募金」の受付けを開始しました。
◆カンボジア、ベトナムの子どもに栄養不良と感染症の危機
カンボジア政府当局によると、10年に一度のメコン川の大氾濫は、18州内の住民220万人以上に深刻な影響を及ぼしています。これまでに333人の死亡が確認され、20万人以上が堤防上や道路など衛生状態の悪い中で避難生活を送っています。被災地域の多くの住民は、安全な飲料水を入手できず、保健サービスも行き届かない中、感染症の危険にさらされています。また、小学校の40%以上が洪水の影響を受けています。
ベトナムではこれまでに411人の死亡が確認され、292人が5歳未満の子どもでした。現在、20万世帯100万人以上が食料不足の影響を受けており、特に抵抗力の弱い子どもの間に、栄養不良と安全な飲料水の不足による感染症の流行が懸念されています。また、洪水の影響で校舎が浸水し、教材や備品の多くが失われたため、80万人以上が小学校に通うことが出来ません。
◆ユニセフ、子どもと女性に緊急援助を開始
ユニセフ(国連児童基金)は、カンボジア、ベトナム両国政府や国連機関と協力し、洪水に被災した子どもと女性に緊急援助を行っており、洪水により打撃を受けた保健活動を支援するために、抗生物質、マラリア予防薬、インフルエンザ・ワクチン、ビタミン剤などの入った緊急医療キットの配布、安全な飲料水を提供するための浄水錠剤、フィルター、飲料水用器等の提供を行っています。また、学校教育の再開を支援するために、校舎の修復、教室備品、教材、教具の提供を進めています。これらの活動のために、ユニセフは236万米ドル(約2億5000万円/ベトナム・143万ドル、カンボジア・93万ドル)の支援を国際社会に呼びかけています。
ベトナム、カンボジアにおけるユニセフの緊急援助
◆保健と栄養
保健センター用医療キット(抗生物質、マラリア予防薬、インフルエンザ予防薬、ビタミン剤、基礎医療器具)及び家庭用医療キット(基礎医薬品、下痢による脱水症を防ぐ経口補水塩など)の提供。保健センター修復用資材の提供。ビタミンAの補給。予防接種の実施。野菜の種子、農具、その他農業用品の提供。
◆水と衛生
給水コンテナ、飲料水用器、浄水錠剤の提供。井戸の修復。
◆教育
校舎の修復。教室備品、教材・教具の提供。
◆子どもの保護
洪水の被害に遭った地域における児童労働、虐待などの実態調査と子どもの権利の監視。
国名 |
分野 |
予算(米ドル) |
ベトナム |
保健と栄養 |
603,750 |
水と衛生 |
430,500 |
教育 |
350,700 |
子どもの保護 |
46,200 |
小計 |
1,431,150 |
カンボジア |
保健と栄養 |
380,000 |
水と衛生 |
150,000 |
教育 |
400,000 |
小計 |
930,000 |
合計 |
2,361,150 |
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緊急募金のお願い
(財)日本ユニセフ協会は、メコン川の洪水の被害を受けた子どもと女性のためのユニセフの援助活動を支える緊急募金を受け付けています。皆様のご協力をお願いいたします。
お問合せ:(財)日本ユニセフ協会 協力事業部:03-5789-2012
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