
緊急支援情報
UNICEF 北東アフリカ緊急募金情報
2000年6月19日付 速報
※受付は終了しました※
国連・ユニセフ、援助資金の提供を国際社会に要請
6月上旬、国連はアフリカの角(エチオピア、ケニア、ソマリア、エリトリア、ジブチ)における干ばつの被害に対する、3億7800万ドル(約400億円)の国連機関合同援助への支援を国際社会に要請しました。この中で、ユニセフ(国際連合児童基金)の援助予算は3011万ドル(約32億円)を占め、ユニセフは保健、栄養、水と衛生の分野における援助活動で調整・指導的役割を担っています。
地域概況
アフリカ北東部各国は3年にわたる継続的な降雨不足により深刻な干ばつな被害に見舞われ、国連の推定では1340万人が人道援助を必要としており、その7割が子どもと女性と見られます。被害が大きいのは、エチオピア(被災者数1000万人)、ケニア(同220万人)、ソマリア(同75万人)、エリトリア(同33万5000人)、ジブチ(同15万人)の5カ国で、ユニセフを含む国連合同調査団の報告によると、特に次の分野で緊急の人道援助が必要とされています。
保健と栄養
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エチオピア・コデにて
(C)UNICEF Radhika Chalasani |
住民の健康問題の60-80%が栄養不良や予防可能な病気に関するもので、干ばつによる食糧不足が状況を深刻化させています。ケニア北部地区では、5歳未満児の重度栄養不良率がここ数ヵ月で0.25%から13.15%に急増しました。被害の甚大な僻地には基本的な保健サービスを十分届けることが困難で、5歳未満児に対する予防接種の実施や栄養状況の改善支援が急務です。
水と衛生
エチオピアでは通常時でも80%以上の住民が安全な飲み水へのアクセスが乏しいなど、アフリカの角地域の水源が限られている中、今回の干ばつは一層の給水事情の悪化を招いています。ケニアの牧草地帯では9割以上の水源が干上がり、放牧民は飲料水を入手するために平均25キロ以上歩かなければなりません。
ユニセフの援助活動
ユニセフの援助活動は、保健、栄養、水と衛生、教育、特別な保護の分野等において、干ばつ被害を受けた子どもと女性の人道的ニーズに対して適切な支援を行うことを基本に据えています。ユニセフはアフリカの角周辺国において、次の緊急援助を行っています。
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保健と栄養
地域の保健サービスの強化
予防接種とビタミンAカプセルの配布
栄養状況の調査
各種統計とモニタリング支援
保健と栄養に関する知識の普及
- 水と衛生
安全な飲み水の提供と衛生設備の設置
衛生教育の促進
- 教育
教材、教具、文房具の提供
簡易学校用資材の提供
学校での飲料水提供、衛生設備の設置、衛生教育の実施
- 子どもと女性の保護
カウンセリングセンターの設立
女性用衛生用品の提供
離散家族のための再会プログラム
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干ばつの影響は家畜にも及ぶ エチオピア/ゴデ
(C)UNICEF/Marc Vergana |
安全な暮らしのためのワークショップが開かれる
(C)UNICEF/Marc Vergana |
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募金のお願い
(財)日本ユニセフ協会は、北東アフリカの子どもと女性を支援するユニセフの援助活動を支える緊急募金を受付けしています。送金手数料は郵政省のご協力により免除になります。皆様のご協力をお願い致します。
お問合せ:(財)日本ユニセフ協会 協力事業部
TEL:03-5789-2012

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