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緊急支援情報UNICEF北東アフリカ緊急情報/エチオピア2000年12月14日付 速報 ※受付は終了しました※ エチオピアの現状アフリカ北東部に位置するエチオピアでは、3年間に及ぶ降雨の不足による干ばつと、エリトリアとの国境紛争により、2000年4月以降子どもと女性を含む多くの住民の生活が深刻な影響を受けています。災害予防準備委員会によると、食料支援を必要とする住民の数は当初の800万人(うち5歳未満の子どもは140万人)から、5月には1000万人(5歳未満の子ども170万人)に増加し、100万トンの食料支援が必要とされています。栄養不良の住民の割合は、干ばつの被害が大きな南部の町ゴデで29%、デナンで40%、フィクで30%に達しています。(*7月〜9月 ユニセフ調べ) 10月初旬の降水量は、エチオピア国内の多くの地域で平年並みに回復しましたが、干ばつの被害の大きな南部地域では平均を依然下回っています。これらの地域では、干ばつの影響を克服し、日常生活を回復するまでには、継続的な支援活動が必要です。
ユニセフの取組み◆保健と栄養 ユニセフは抵抗力の弱い乳幼児をコレラなどの感染症や下痢から守るために、医療器具、エチオピアでユニセフは、干ばつの影響の大きな地域を中心に食料配給センターを50ヵ所に設置、栄養不良の子どもに栄養補助食品を提供しています。ゴデにある食料配給センターでは一時1610人の子どもに対して栄養補助食の提供を行っていましたが、大規模な支援の成果もあり、現在このセンターで支援を必要とする子どもの数は40人にまで減りました。また、保健省と協力して230万人の子どもに、はしかの予防接種とビタミンAカプセルの投与を行うとともに、紛争によって機能が低下した保健所を支援するため、医薬品や医療器具を提供しました。 ◆水と衛生 水不足の懸念が高まりつつあった当初、ユニセフは給水タンクや飲料水容器を提供し、住民の安全な飲料水の確保を支援しました。現在は、国内100ヵ所以上の井戸の修復と設置を支援するとともに、衛生に関する知識の普及を進めるなど、中長期的視点に基づいて支援を行っています。 ◆教育 校舎建設のための資材、臨時学校用教室備品(椅子、机など)の提供や、教員訓練の実施、練習帳、鉛筆、チョーク、黒板等を含む教材・教具セットの配布を通じて、エチオピア南部地域を中心に12万人の子どもに対する初等教育の実施を支援しています。 エチオピアにおける援助資金の状況ユニセフは、エチオピアにおいて干ばつと紛争の被害を受けている子どもと女性を支援するための活動予算約770万ドル(約8億3000万円)に対する資金提供を、国際社会に呼びかけています。10月12日現在、調達された資金は約560万ドルで、必要資金の72%にとどまっています。 募金のお願い(財)日本ユニセフ協会は、ソマリアを含む北東アフリカ地域(エチオピア、ケニア、エリトリア、ソマリア、ジブチ)の子どもと女性のためのユニセフの援助活動を支える緊急募金を受け付けています。皆様のご協力をお願い致します。
お問合せ:(財)日本ユニセフ協会 協力事業部 |