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財団法人日本ユニセフ協会



2001年9月20日より、長期間にわたり多くの皆さまにご協力をいただきました「アフガニスタン緊急・復興募金」は、2006年12月末日をもって受付を終了いたしました。2006年12月20日までにお寄せいただきました募金は、総額約26億2,200万円にのぼりました。皆さまの温かなご支援に心より御礼申し上げます。

今後もユニセフはアフガニスタンの子どもと女性のために、支援活動を続けていきます。

≪2006年の緊急・復興支援活動から≫

保健と栄養

  • はしかの予防接種を受ける子ども
    感染症の流行を防ぐために、予防接種用ワクチンやその他の医療物資を州の保健局に提供し、はしかと破傷風の予防キャンペーンを9つの州で実施しました。本キャンペーンでは、9ヶ月から59ヶ月までの子ども70万8,605人と、出産適齢期の女性102万3,071人が対象となりました。
  • 人口密度の高い都市部の4地区に生活する約200万人を対象とした保健省の下痢の予防キャンペーンを支援しました。
  • 予期せぬ事態の発生や帰還民の大量流入に対処できるように、州保健局に6万人分の緊急物資と医薬品を供給しました。
  • 政府や他の国連機関と協力して、各世帯に以下の物資を供給しました。
  • ファミリーキット、毛布、ビニル製防水シート、折畳式貯水タンク、医療物資、テントが、ウルズガン、ヘルマンド、カンダハールの南部3州で紛争から逃れ避難生活を送る、2,745人に届けられました。
  • ファミリーキット、毛布、ビニル製防水シート、防寒用ジャケットが、北西部で発生したなだれや、洪水、地滑りなどの自然災害に対処するために、3,851世帯に届けられました。
  • 鳥インフルエンザに関する情報提供を行いました。全国で展開されている意識啓発キャンペーンの一環として、マスメディア用の啓発教材をつくり、女性グループ、宗教指導者、教育関係者、ジャーナリストや地域の保健員に研修を施しました。
  • 来るべき冬や新たな避難民の発生に備えて、6,500世帯分の食料以外の支援物資を手配しました。
  • 北部と西部において栄養調査を実施し、保健員が栄養補給センターでの栄養不良の子どもたちのケアについての研修を受けました。
  • ユニセフは北部で栄養不良の子どもたちをケアしている既存の栄養補給センター2ヶ所の支援をし、西部では新たに1ヶ所の栄養補給センターが設立されました。また、北部と西部には、栄養補給物資が届けられました。

水と衛生

  • 干ばつの被害を受けた地域に生活する11万人のために、政府による水輸送を支援するとともに、同地域において貯水のために必要な物資を供給しました。
  • ドラム缶(1つあたり50キロ)250個分の塩素と浄水用の錠剤200万個を提供し、特に衛生状態の悪い地域での浄水処理を支援しました。
  • 北部では、3箇所で給水ポイントの設置が進行中です。また、農村開発省によってさらに3ヶ所の給水ポイントの設置と7箇所の貯水池の建設が予定されています。
  • 北部の4つの州で、公衆衛生促進活動を実施しています。

教育

  • 放火や攻撃の被害に遭った学校に対して、テント、床用マット、指導教材などを提供し、時には校舎の修復をすることで、学校教育再開に向けた活動を支援しています。学校への攻撃や適切な学習場所の欠如といった問題に対処するために、学校用テント461張とマット1,800枚が緊急支援物資として提供されました。
  • 緊急事態が発生した場合、国中で4万人の生徒と1万人の教師に対して学習教材が提供でき、臨時の学習場所が確保できるように備えました。
  • 新たに2,089のコミュニティ運営の学校を設立し、10万500人の子どもたちが教育を受けられるようになりました。既に、2,412のコミュニティー運営の学校で9万6,700人が学んでいます。

2005年までの支援内容につきましては、以下をご覧ください。