|
東日本大震災緊急募金 第115報
|
10月8日、岩手県大槌町の大槌保育園でミニ運動会「みんなの運動会」が開催されました。
日本ユニセフ協会では仮設園舎建設、備品の整備等、再開のための支援を行ってきました。6月1日に仮設園舎での保育を再開してから約4ヵ月。
大槌町では仮設住宅への入居もすすみ、町外に一時避難していた人々が戻ってきたことなどから園児も約60名に増えました。
再開から子どもたちと向き合ってきた先生方に見守られながら、子どもたちは毎日元気に過ごしています。
仮設の園舎で運動会はできないかもしれない・・・園長先生がそう考えていたなか、「運動会やりたい!」と子どもたちからあがった声。年長さんにとっては園でさいごの運動会、思い出をつくってあげたい、そんな思いもあり、町内の公民館のホールを借りて、ミニ運動会を開催することになりました。
先生方やご家族のみなさんが見守るなか、会場には子どもたちの元気な声が響きました。合い言葉は「がっつら魂でがんばるぞ!」。おゆうぎにかけっこ、親子競技と、ホールの中を所せましと駆け回る子どもたち。練習のときから先生方が言っていたのは、「大切なのは最後まであきらめないでがんばること」。コースを間違えてしまったり、お友だちに負けてしまったりして悔し涙をみせる子もいましたが、みんな全力でがんばりました。
10年、20年後の大槌を、そして日本を担っていく子どもたち。まだまだ困難なこともありますが、今日も大槌保育園には子どもたちの笑顔と元気な声があふれています。
写真クレジット全て:© 日本ユニセフ協会