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財団法人日本ユニセフ協会
 



東日本大震災緊急募金 第120報
アグネス・チャン日本ユニセフ協会大使
子どもに優しい空間「ふたばひろば」訪問

【2011年11月10日 東京発】

11月8日、日本ユニセフ協会大使のアグネス・チャンさんが、未だ673名(11月2日現在)の双葉町民の方々が避難している埼玉県加須市の旧騎西高校を訪問。日本ユニセフ協会が旧騎西高校の体育館に設置した子どもに優しい空間「ふたばひろば」で子どもたちの歓迎を受けました。

また、アグネス大使は井戸川克隆双葉町町長とも面会し、子どもたちの状況などについてお話を伺いました。

「みなさんがめげずに明日を見て明るくがんばっている姿は、私たちにとって最大の恵です。みなさんが元気でいることは全国の励みなんです。」というアグネス大使の言葉に、井戸川町長は「私たちも負けられません。子どもたちがのびのびと育ち、将来の人材としてしっかり育っていくようにします。今は帰れませんが、心の中に故郷があります。そして故郷というものはこの地球上で1つしかないのです。そんな故郷を失うようなことはしません。」と力強く答えました。

   

子どもに優しい空間「ふたばひろば」では、アグネス大使は子どもたちと遊んだり、歌ったり、絵本の読み聞かせもしました。谷川俊太郎さん作の『もこもこもこ』を読み聞かせたアグネス大使。最初は「しーん」と始まり、何かが下から「もこっもこもこ」と出てきて、最後には「ぱくっと」食べられ、また「しーん」と何もなくなる。この不思議な絵本に子どもたちは興味津々でした。「これはきっと命をあらわしているんだね」とアグネス大使が話すと、1人の女の子が「いのちってなぁに?」と聞きました。アグネス大使は、子どもたち全員の頬に手をあてて、「あなたたちみーんなよ。みんな一人ひとりが大切な命なの」と答えました。また、避難生活をしているお母さんたちにも優しく声をかけて回っていました。

訪問の最後に、アグネス大使からのプレゼントとして暖かい靴下と腹巻が井戸川町長に手渡され、次のように話しました。「これから寒くなるから、ぜひ皆さんに使っていただきたいです。これからも体に気をつけてがんばってください。私たちができることは一生懸命お手伝いしますし、他団体とも協力し合って、仲間もいっぱいいるので、遠慮せずお話していただきたい。小さいことでも大きいことでも。気持ちはたくさんあります。」

写真クレジット全て:© 日本ユニセフ協会

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