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財団法人日本ユニセフ協会
 



東日本大震災緊急募金 第135報
長谷部誠さん、宮城県南三陸町を訪問

【2011年12月21日 宮城・南三陸町発】

今年6月、著書『心を整える。 勝利をたぐり寄せるための56の習慣』の印税と、同月、故郷の静岡県藤枝市で開催されたチャリティイベントの収益金を、東日本大震災被災地の子どもたちへの支援のために日本ユニセフ協会に寄付されたドイツ・ブンデスリーガで活躍中の長谷部誠選手。ミリオンセラーとなったこの著書を通じて、自身の呼びかけに応えて下さった読者お一人お一人の気持ちを「何か具体的な形に・・・」との長谷部選手の思いが、この度、一つのプロジェクトとして動き出しました。

水野代表に目録を手渡す長谷部誠選手。

12月21日、宮城県南三陸にて今回のプロジェクト概要の発表ならびに長谷部選手による第2回目の募金贈呈が行われました。震災発生直後から、多くの方々の避難所として使われた町郊外の総合体育館「ベイサイドアリーナ」脇の高台の空き地で行われた第2回募金贈呈式では、長谷部さんからの寄付によって、この空き地に、津波によって園舎を流失したあさひ幼稚園の新園舎の再建が行われることが発表されました。贈呈式には、町の未就学児の教育と福祉を維持するために、私立のあさひ幼稚園にこの土地を無償貸与した南三陸から佐藤達朗教育長、あさひ幼稚園の小島考尋園長、水野眞里子日本ユニセフ協会東日本大震災支援本部東北駐在代表が参加。長谷部さんより、寄付金4500万円の目録が、水野代表に渡されました。6月に行われた第1回目の募金贈呈での5000万円の寄付とあわせ、東日本大震災の支援活動に寄付された総額は9500万円になります。

贈呈式に先立ち、長谷部さんは、公民館を仮園舎として保育を再開しているあさひ幼稚園の子どもたちを訪問。園が用意したエプロン姿の「長谷部先生」は、約40名の子どもたちを相手に紙芝居の読み聞かせやサッカー教室で大活躍。サッカーボール20個とサイン入りポストカードのプレゼントに、子どもたちからは、歌と大きな画用紙に書かれたお手紙がプレゼントされました。

   
園の先生方が用意してくださったエプロンと名札。   子どもたちに紙芝居を披露する「長谷部先生」。   「長谷部先生」とサッカーをする子どもたち。
© 手塚建築研究所
あさひ幼稚園新園舎完成予想図新園舎にする予定の大雄寺の杉並木で。

あさひ幼稚園の新園舎は、津波を被り伐採が検討されていた南三陸町のお寺「大雄寺」門前の樹齢200年の杉の大木を使う予定で、少なくとも100年間は使い続けられる建物をコンセプトに、世界的に有名な建築士 手塚貴晴氏が設計。2012年春の完成を目指して準備が進められています。

[写真右]「この幼稚園は僕個人が建てたとかそういう話ではなく、本を買ってくれた日本中の皆さんの気持ちが、想いが詰まったプロジェクトと思っています。」(長谷部選手)
また、長谷部さんからは、「ユニセフハンド・イン・ハンド募金キャンペーン」へのメッセージをいただいております。

クレジット表記のない写真全て:© 日本ユニセフ協会/satomi matsui

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