東日本大震災緊急募金 第136報
— ユニセフ 祈りのツリー project —
ユニセフサンタが岩手、宮城、福島の子どもたちとオーナメントづくりを行いました!
【2011年12月26日 東京発】
震災後、初めて迎えるクリスマスに、日本中が東北にあらためて想いを寄せるきっかけを作りたい、そして、被災地の子どもたちにも、心からの笑顔を輝かせて欲しい、そんな想いが集まって生まれた「ユニセフ 祈りのツリー project」。
企業や大学の垣根を越えて集結したプロのクリエイターや美大生2000人が、一人3つのオーナメントを制作し、一つ目が都内5か所のビッグツリーに飾られ、二つ目が募金をしてくださった方へのプレゼントとなり、三つ目が被災地の子どもたちへの贈り物となる仕組みで進んできました。11月より、ビッグツリーの展示とオーナメントを差し上げる募金活動は実施されてきましたが、クリスマスを迎える今月12月、三つ目のオーナメントが東北の子どもたちに直接届けられる日を迎えました。
12月5日、12月12日の2回に分かれ、ボランティアと本プロジェクトの世話人、日本ユニセフ協会のスタッフが、ブルーのサンタ帽子をかぶって『ユニセフサンタ』に扮し、岩手、宮城、福島の保育園、幼稚園など合計で15ヵ所を訪問しました。
ユニセフサンタは、クリスマスを前に子どもたちがツリーに飾るオーナメントを作るお手伝いをします。子どもたちはまずトナカイ、おうち、ボール、ツリー、ブーツの5種類の形の中から作りたいものを選んで、白いボール紙の台紙を切ったり折ったりして形をつくります。子どもでも簡単に切り抜けるように台紙は作ってあるのですが、組み立てるのは少し大変です。ボランティアのお兄さん、お姉さんの力を借りながら、形が出来上がると、それだけで子どもたちから歓声が上がりました。そのあとで、真っ白なオーナメントに色を塗ったり、絵を描いたり、折り紙やシールを貼ったりして思い思いの装飾をしていきました。緻密に模様を描いていく子どもがいたり、サンタさんの顔を上手に描いている子がいたり、自分の名前を書いて嬉しそうに見せてくれる子がいたり、本当にみんな笑顔で、そんな子どもたちの姿に、参加したボランティアもそして園の先生方も、一緒に笑顔になっていました。
最後に、子どもたちが作ったオーナメントと、クリエイターたちが制作したオーナメントを一緒にツリーに飾り、それぞれの園で個性あふれるツリーが出来上がりました。
ユニセフサンタが訪れた園以外にも17の幼稚園や保育園、そして、埼玉県や神奈川県に避難し生活している福島の子どもたちのクリスマス会4箇所にツリー、そして2000人が参加し制作したオーナメントが届けられました。
また、各地でのオーナメントづくりに参加した子どもたちは975名、ユニセフサンタとして参加したボランティアは100名を超えました。
子どもたちに、楽しいクリスマスを。その願いのこもったオーナメントと、オーナメントづくりでの楽しい時間が、被災地の子どもたちのクリスマスを彩ります。
全ての写真クレジット:© 日本ユニセフ協会
祈りのツリーproject
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