メニューをスキップ
財団法人日本ユニセフ協会

ライブラリー プレスリリース

—「国々の前進2000」発表—
ユニセフ HIV/エイズの脅威を世界に警告

2000年7月12日
<報道各位>

7月12日、ユニセフ(国際連合児童基金)は「国々の前進2000」を発表いたしました。「国々の前進2000」によれば、HIV感染者の3分の1を15—24歳の若者たちが占めていますが、彼らのHIV/エイズに対する危険意識は極めて低く、若者の情報不足を克服することがHIV/エイズに立ち向かうための最も緊急の課題となっています。また、開発途上国におけるHIV/エイズ関連活動に対する先進国の支援額は依然少なく、国際社会は支援のための支出を増加させるべきであることをユニセフは訴えています。

「国々の前進2000」により、以下の事実が明らかになりました。

  • HIV感染者の3分の1は15—24歳の若者である。
  • 1分間に6人の割合で、25歳未満の若者がHIVに感染している。
  • 若い女性は若い男性よりもHIVに感染する確率が50%も高い。
  • 1999年だけで、サハラ以南のアフリカの推定86万人の小学生がエイズで教師を失った。
  • 15ヶ国において、15—19歳の女子の50%以上が、一見健康そうに見える男子でもHIVに感染していて、HIVを他人にうつす可能性があることを知らない。
  • 人口の5%以上がHIV/エイズに感染している8ヶ国において、性的に活発な女子(15—19歳)の半分近くがこの病気にかかる危険はないと考えている。
  • 17ヶ国で行われた調査の結果、半分以上の若者はHIV/エイズから身を守る方法をひとつも挙げることができず、この傾向は男子よりも女子に多くみられた。

HIV/エイズの問題に加え、「国々の前進2000」では幼児期のケア、予防接種、商業的性的搾取や児童労働によって「忘れられた子どもたち」についても取り上げられています。

当協会では「国々の前進2000」(日本語版)をご希望の方へお分けしています。ご希望の方は当協会広報室までお電話またはファクスにてお申し込みください。一部まで無料、2部以上は実費(110円)と送料をご負担いただきます。

この件に関するお問い合わせ
(財)日本ユニセフ協会 広報室
森田、加藤
TEL:03-3355-0161 FAX:03-3355-3473

「国々の前進」
世界の国々をデータで比較し、子ども最優先の社会づくりに向けた成果をまとめたユニセフの年次刊行物。毎年テーマを設け、その分野の専門家によるエッセイも掲載される。

トップページへコーナートップへ戻る先頭に戻る