エルサルバドル大地震
社会サービスに大きな打撃、多くの子どもに深刻な影響
日本ユニセフ協会、緊急募金の受付けを開始する
(財)日本ユニセフ協会
2001年1月18日
《報道・支援団体各位》
財団法人日本ユニセフ協会(本部:東京都新宿区 会長:澄田 智)は、1月13日午前11時35分、中米エルサルバドルを襲ったマグニチュード7.6の地震による被害を受けた子どもや家族に対するユニセフ(国際連合児童基金)の緊急援助を支援するため、「エルサルバドル地震緊急募金」の受付けを開始しました。
エルサルバドル地震緊急募金
郵便振替:00110-5-79500
口座名義:財団法人日本ユニセフ協会
(通信欄に「エルサルバドル地震」と明記下さい)
エルサルバドル政府によると、16日までに600人が死亡、1830人が負傷し、1000人以上が行方不明となっています。3万4000戸以上の家屋が全半壊、2万人が87のキャンプで避難生活を余儀なくされる中、多くの子どもが家族からはぐれたと見られます。病院や学校など公共施設の被害も大きく、人口600万人の半数近くが地震による断水の影響を受けるなど、社会サービスの混乱が伝えられています。
ユニセフでは地震による被害を受けた子どもと家族の緊急ニーズに対応するため、サンサルバドルにある現地事務所が避難キャンプにおいて安全な飲料水の供給や衛生施設の設置を進め、離散した家族の再会支援、保健や教育の緊急援助を開始しました。また、地震により心に傷を負った子どもに対する心理的サポートも併せて実施します。ユニセフはこうした緊急援助のための資金協力を国際社会に呼びかけています。皆様のご協力をお願い致します。
本件に関するお問い合わせ
(財)日本ユニセフ協会 広報室
TEL:03-3355-0161
読者・視聴者からのお問い合わせ
(財)日本ユニセフ協会 協力事業部
TEL:03-3355-3222
* 当協会の募金は寄付金控除が認められます
エルサルバドル地震被災者に対するユニセフの緊急援助
1)水と衛生
ユニセフは、地震による断水の被害に見舞われた地域を中心に、安全な飲料水の供給、浄水剤の提供、給水設備の復旧を支援する。また、仮設住宅や避難キャンプにおいて仮設トイレの設置を進める。
2)子どもの保護
ユニセフは、震災により家族や友人を失った子どもに対する専門家による心理的サポートと、教員に対する心理的ケアの訓練、家族と離れ離れになった子どもの身元確認と家族との再会を支援する。
3) 保健
ユニセフは、被災地における感染症の流行を防ぐため、予防接種の実施、医薬品や医療用具を病院や保健センターなどへ提供する。また、家族や地域住民に対して感染症の流行を防ぐための保健・衛生の知識の普及を支援する。
4) 教育
ユニセフは、多くの小学校校舎が甚大な被害を受けた中、教育活動の迅速な再開を支援するため、被害状況を調査し、教材・教育備品を提供する。教育の再開は子どもに安心感を持たせ、心理的な回復の効果が大きい。このため教育の再開は地域住民を力付けることにつながる。また、小学校に「子どもに優しい」スペースをつくる。
ユニセフは現地事務所が緊急援助に入ると共に、本部スタッフがエルサルバドルに入り、子どもの緊急及び復興ニーズの調査を行っています。この調査に基づき復興支援計画を立案、現行の緊急援助の実施に引き続いて復興支援を行います。
2001年1月18日
(財)日本ユニセフ協会
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